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仕事の「向き・不向き」

「仕事が楽しくないのは向いていないから」「これが最後の転職にしたいから何が向いているか知りたい」「これまで仕事が続かなかったのは向いていない仕事だったから」...

と思ったことはありませんか。

今回は、キャリアコンサルタントの大西が表題について考えてみようと思います。

生徒さんから「私はどんな仕事が向いていますか」

と初回の面談から聞かれることが多く、「占い師ではないから一緒に考えましょう」と回答をするとがっかりされます。きっとキャリアコンサルタントに話せば、簡単に何らかの方向性を示してくれると思っていらっしゃるのでしょう。

これは私見ですが「仕事の向き不向き」はその仕事をしてみないと分からないと思っています。

確かに、過去の経験から「得意な作業とそうでないもの」は実感するでしょう。

例えば、私は短期で答えが出る仕事は得意ですが、長期に渡るものは苦手です。理由は、先々のイメージが湧きにくく具体的な行動や日程計画を立てることが不得意だからです。簡単なもので言うと、写真をインスタに上げるのは得意でも、ブログは苦手です。日々ネタを探し内容を検討し、組織が伝えたいことと乖離しないかを考え、約束の日時までに文章化し続けることは得意とは言えません。実に困っています。

しかし、仕事となると困っていようといまいと「できません」とは言いにくいわけで・・・。何らかの方策を検討せざるを得ません。

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では、私は不向きな長期の仕事を任されたときはどうしているかというと、「短期」+「短期」→仕事を短期スパンにし、完結させ積み重ねていく方法を取っています。そうすることで、結果長期スパンに対応できるようになっていきました。

具体的には、1回のキャリアコンサルティングはわずか30分足らずの時間しか取れません。(もちろん求めがあれば別途時間を取ります。)この30分に集中し聴く・訊く。苦にはなりません。終了時に次回までの行動を確認し合い記録に残します。これで1回完了。この積み重ねが次回に繋がり、最長8か月の面談で終了です。就職が決まった時の喜びはひとしおです。かくいう私はキャリアコンサルタントは不向きなのでしょうが、この仕事が好きだから相談者の気づきに繋がるように聴き・訊き続けますし、就職するために提案するのでしょうね。

ということは「好きな仕事」なら「不向き」でも工夫次第でやれるかもしれないのではないか・・・ということです。

もちろん、そんな単純なことばかりではないと思います。しかしスキルなら継続することで向上する可能性はありますし、好きなことなら継続しやすいでしょう。

頭で考える「向き・不向き」だけで仕事選びをする前に、「好き・嫌い」「心の赴く方向」から考えてみませんか。

もちろん、これは就職に限ったことではありません。ライフキャリアを選択し続ける一つの方法としての提案でした。


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