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少しだけ。

ひさしぶりに、少しだけあなたと話ができた。

あいかわらずやさしい声だなあと思った。

髪を切ったようだったので「似合ってるよ」と言うと
「老けただろ?」と返してきた。
「ちょっとね」と言ったら落ち込んでいた。
すぐに訂正したけど(笑)
いじわるだなあ。わたし。
何でちゃんと彼のこと褒めないんだろう。
かわいいから?(笑)

あなたは帰ってしまうけど、また来てくれるよね。

帰ったらあなたからメールが来ていた。

今回は前回と違い、辛いことを言わず楽しいメールだった。

ちょっと距離を感じたけど、辛い現状についてうだうだいろいろ言うような人じゃなかったなと思いなおした。

「信じてるからメールが遅れても大丈夫」とは言ったものの、彼のことが心配でたまらないのは変わらない。

彼がしあわせになれるのはいつなんだろう。
彼がしあわせになってくれれば、わたしの満たされない日常にも色がさす気がする。

どうしようもないわたしにも、人のしあわせを願う気持ちがあったんだなとちょっと苦笑いした。

わたしもこっちでがんばるから、あなたもそっちでがんばれ。
あなたのために、わたしのために。

少しだけ、元気が出た気がする。

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