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忘れていたプライド。(5/66)

夢を見た。

難しい試験。
試験会場には沢山の顔。
誰にも負けるわけにはいかない。


私は解答をメモ帳に殴り書きしている。
だいぶ解き進んだところで
あれ!!解答用紙は!?どれに書けば良いの!?と焦る。
ライバルがその間も横で手を動かしているのが見える。
やばい。やばい。やばい……!!!!

うなされてとび起きた。笑

小学校の頃のライバルの男の子の顔なんて、何年ぶりに思い出したんだろう…。

中学受験、高校受験、大学受験、資格試験、などなど、これまでフルコースの試験を受けてきた。
学校の定期試験、模試、塾の試験を加えたら本当に数えきれない。

夢を叶えるために必死で、学校の定期試験も手を抜いたことは一度もない。
受験は命を懸けて準備したといっても過言ではない。何が何でも結果を出さねば、と自分に重圧をかけ奮い立たせて頑張っていた。



苦手な分野だからこそ入念に準備して。
解いて解いて解いて解いて…。
1位にならなきゃ。
誰よりも点数を取らなきゃ…!
なんでこんなミスをしてしまったんだろう…自分が許せない…!
他の教科で挽回しなければ…!
私ならできるはず…!やれる、やる…!

今振り返れば、かつての自分、よく頑張った。
これだけ頑張ったから結果が駄目でも悔いはない、と言いきれるくらい努力した。
いつも鬼気迫った表情をしていたはず。

完璧主義な私だけど、必死に勉強していた自分は認められる。

妊娠出産して育休中の今。 
かつてのように、ひりひりと皮膚が粟立つような緊張感の中で物事に取り組むことが減った。
のほほんとした毎日。
平和で、おびやかされることはなく幸せな日々。

一方で、頭の中で知識や思考力が零れ落ちている感覚。

今回の夢をみて、
少し自分に負荷をかけて頑張りたい、と思えた。

今の自分は、なんだか頼りない感じがしていて、流されやすい。自信がなく、くすんでいる。


かつての自分は努力している自負があり、プライドがあった。
目標に向かって脇目も振らずがむしゃらだった。

あの頃を思い出せたから。
また再スタートを切ってみよう。

きっとできる。
かつての私ができたのだから。









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