詩 「公園まであと少し」
私は遅い
快速列車には
遠く及ばない
だけど
私は知っている
列車の車窓からは
わからない
森のクヌギの木の香りを
私は遅い
高速フェリーには
遠く及ばない
だけど
私は知っている
フェリーの客室からは
わからない
夜の黒い海の冷たさを
だから
私は私の遅さを誇る
はっ はっ はっ
公園まであと少し
私は遅い
快速列車には
遠く及ばない
だけど
私は知っている
列車の車窓からは
わからない
森のクヌギの木の香りを
私は遅い
高速フェリーには
遠く及ばない
だけど
私は知っている
フェリーの客室からは
わからない
夜の黒い海の冷たさを
だから
私は私の遅さを誇る
はっ はっ はっ
公園まであと少し