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呼んでくれてありがとう

今年は、自分の名前がいくつか増えました。

これまでは

りえ、りえちゃん、くま、くまちゃん、くまさん、くまこ…

こんな感じ。

名前って、呼ばれ方によって自分がすこし変化する感じがする。
りえ、と呼ばれた時はりえらしく、くまちゃん、と呼ばれたときはくまちゃんらしく、なんだかちょっと名前に寄せにいっているような、あたえられた役を演じているような…

自分の本質が変わるわけではないけれど、
“わたし”という表現が少し変わるような気がします。

さて。

今年、新しく加わったわたしの名前があります。

それは

なんと……!!


「こぐまちゃん」


緑のゆびの店主、𠮷井さんが「おおぐまさん」や「くませんせい」と呼ばれていることから、「こぐまちゃん」がいいじゃないか!と名づけられました。

これ、はじめはかなり抵抗がありました。抵抗しました。笑

これまでの人生で「くまちゃん」は呼ばれ慣れていたけれど、
「こぐまちゃん」は……さすがに…いや…ちょっとそれは…

だって、こぐまちゃんといえば…

あの有名な大先輩、

「こぐまちゃん」よ……!!

なかなか自分と名前が一致しないバラバラ期間を長く過ごしました。

けれど、呼ばれ続けて一年。

慣れますねぇ。

今では子ども向けのイベントで
「こんにちは!こぐまちゃんだよ♬」
なんて名乗っちゃいますからね。

徐々に慣れたということもあるけれど、でもはっきりと、わたしと『こぐまちゃん』がガチッと一致した瞬間がありました。

今年の秋から、ご縁をいただき保育園で読み聞かせをさせてもらっているのですが…

はじめての保育園での読み聞かせ。しかも1歳から3歳のクラス。

いちばん最初の読み聞かせの日、わたしはもうドッキドキで部屋のドアを開けました。

すると教室に入った瞬間、子どもたちが、

「こぐませんせい、おはようございまーす!!」


。。。。。

泣きそうになりました。

そしてその瞬間、いままでずっとあった違和感のもやもやがパァ~っと晴れていったのです。


そうだ…わたしはこぐまちゃん。

こぐまちゃんだよ、こぐまちゃん。

こぐませんせいだよ♡

いままで、

「わたしこぐまちゃんなんて可愛いもんじゃないし。いやいや、あなた、こぐまちゃんて笑。って思われる、恥ずかしい。」

そうやって抵抗していたのは、わたしのエゴの声でした。

内側が外側をつくるのだから、わたしのその思考は現実に反映されていたと思います。

でも、子どもたちから一点の曇りもない眼差しで見つめられ
「こぐませんせい!」と呼ばれる体験は、あまりにもパワフルで、わたしのちっちゃいエゴちゃんたちは一斉にスタコラサッサと旅立ったのでした。

保育園でのおはなしの時間、わたしは本当にたくさんのことを教えてもらっています。

こんな素晴らしい機会をいただけて、本当に本当に嬉しい。。

これからもみんなと一緒にたのしい時間を過ごせるように、こぐませんせいは絵本についてもっともーっとお勉強するぞ♬

今年、『こぐまちゃん』として見た景色は、本当に美しくて眩しいものばかりだったな。。

なんかね、最近思うんです。

こぐまちゃんでも、こぐませんせいでも、
りえちゃんでも……

「わたしの名前を呼んでくれてありがとう」

って。

なぜだかわからないけれど、呼ばれるたびにあったかい気持ちになります。

だからわたしも、目の前にいてくれるひとの名前を大事にしたい。

そしてこの先また

新しい名前で呼ばれたときは

その名前との出逢いを大事にしたいし、やわらかく楽しんでいけたらいいなと思います♬















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