【 営業や接客は職人芸 】【 "魔法"ではなく"話術"です】 【 外注リスクも考えましょう 】


うちってべつに顧客情報以外
これといった企業秘密を持たないんですけどね。
営業やマーケティングのスキルセットや
企画ノウハウごと売り渡す「情報量込み」で商売してます。

それには理由があって。ひとつは信用上の告知義務。
まずは「うちがなにをどうしているのか」
知らせる義務があると思ってます。

もうひとつは「模倣が難しい業務である」こと。
「こうすればこうなるんですよ」とか、
言って見せても真似できるとは限らない。
企画や営業は、ノウハウは外部化できても
実践となるとどうしても属人性が大きい。
つまり、「教えただけではすぐに真似できない」のも
技術を披露できる安心材料なのです。

もうひとつは、「営業技術は常に進化する」こと。
職人芸と称する通り、時代や商材や状況に合わせて
臨機応変な対応が求められます。
だから、「汎用的な極意」なんか存在しないんですよ。
技術そのものが変化しつづけるので、
一点切り売りの情報に参考以上の価値がない。

そもそもうちは気に入った商材しか扱いたくない。
そういう商品を扱う企業を応援したい。だから私は独立してます。

だからそもそもべつにうちを使ったうえで
技術をコピーできるならそうしてくれていいんですよ。
私は「ノウハウを独占してよそがうちに営業を頼らざるを得ない」
という状況を作りたくない。それは搾取なので。

つまり、外注のリスクは
「頼りすぎるとイニシアチブを取られる」ことです。

売り上げは大事ですが、営業部門がイニシアチブ取るのって
経営的にリスクもあるんですよ。
幹部や代表が営業向きの人員でないならなおさら。

実力のあるセールスエージェントは野心も大きいし、
「文句あるなら売らねえよ???」くらいのことを
言わせる状況にしてはいけないんです。
経費で遊ばれることもあるかもしれない。

「調子に乗るならクビにするぞ」
「営業がメシを食えるのはウチの商品があるからだ」くらい
頭脳部署が言える体勢は用意したほうがいいのです。

私自身が営業人員であると同時に
経営者でもあるからこんなことを言ってます。

ウチに営業を頼むところは当然ながら営業を外注する理由がある。
ウチ以外にも当然内部強化やほかの外注も視野に入れるでしょう。
そのときに判断を間違えてほしくないので、
私はあくまで関係者に寄り添って仕事をしているつもりです。

営業マンだからこそ、営業を好む人間の性格を
よく知ってるつもりなんですよ。

なおかつ逆に「できないこと」も言ってます。
いきなりチラシ1枚ペラっと渡されても1週間で1000万とか
売れるようなことはないので。
我々も口先の魔術師ではなく、一種の情報技術者なのです。

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