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Coming up like a flwer

Y.M.O. / NICE AGE      1980

彼らの曲は、たまに聴いてますが、1980年にリリースされたアルバム【増殖】に収録されている「NICE AGE」は好きな曲のひとつです。

この曲の間奏の部分で、女性の声でセリフみたいなものが入って来ます。『ニュース速報 22番は今日で一週間経ってしまったんですけども、でももうそこにはいなくなって彼は、花のように姿を表します。 Coming up like a flower…』
とセリフが流れるのですが、私はてっきり矢野顕子さんが喋っているのかと思ったら、実は、サディスティック・ミカバンドのヴォーカルだったミカさんのようです。  何故、彼女が…。
しかも、ポール・マッカートニーの奥さんリンダさんから夫へのメッセージらしいのです。

1980年の1月にポールはウイングスと共に日本公演のために来日した際、空港で大麻所持の現行犯で留置所で9日間、過ごす事になります。(留置番号22番)その事が関係してるのかも知れません。

先程の疑問です。何故、ミカさんがセリフを喋っていたかというと、ウイングスのプロデュースをしていたのがクリス・トーマスで、以前、サディスティック・ミカバンドの「黒船」をプロデュースしたことがあり、そのクリスとミカさんは不倫がバレてバンドが解散した歴史があるのです。それと高橋幸宏さんは、以前、サディスティック・ミカバンドのメンバーでした。なので、そういう繋がりで、あのナレーションが間奏で流ていたのではないかと思いました。

初めて聴いた時にあのナレーションは何の意味があるのだろうと不思議に思って居ましたが、謎が解けました。以外な事が知れてこの記事を書いて良かったと思いました。

それと、ポールが留置所に居た時期にフィリピンのマニラの拳銃密輸事件にからんでいた仲間を射殺した男、極道の瀧島裕介もそこにいました。彼は翌朝、留置所の運動場でポールと会った時に「ポール ハロー」と話しかけ、一瞬の間があって「ハロー」と変事があって、ポールは歩み寄って来て笑みを浮べて手を握ったそうです。とっさに瀧島は英語が出来そうな人間を探し、学生運動の過激派メンバーだった若者に声をかけて通訳を頼んだ。

通訳を通じて聞いた話しによるとポールはマリファナで捕まったのだが、罪の意識がほとんど無かったそうです。そもそもポールはスーツケースの中の一番上にビニール袋入りの大麻を無造作に置いていた。発見されてもいっこうに悪びれるところは
無かったと言います。

この件についてポールは後日の会見で「僕はマリファナを危険なものだとは考えてないし日本で重罪になるなんて知らなかった」とコメントしています。

しかし、海外のミュージシャンにとって日本の税関が、麻薬に関して厳しいというのは知ってるはずだしビートルズを呼んだ永島達司氏から事前に電話で「マリファナは絶対ダメだ」と釘を刺されてたという。それにもかかわらず、何故ポールはマリファナをもっていたのでしようか?永島は、ポールに同行していた娘のヘザーが持ち込んだものを父としてとっさに庇ったのではないかと推測しています。しかし真相は謎のままです。

瀧島はポールが出所する前日の夜7時頃に五房にいた彼は二房にいるポールに聞こえるように『ポール イエスタデイ プリーズ』と叫んだ。すると留置係りが二人来て歌は聴けずじまいかと思いきや
『OK』と叫んだ直後、冷たい床の板を手と足で叩きリズムを取り始め、ポールはアカペラで【イエスタデイ】を歌い始めると留置係りもあえてそれを止めることはしなかったそうです。感動した囚人たちからアンコールを求められて、結局、4曲を歌ったそうです。

それを聴いた瀧島は、魂を揺さぶるようだと著書に書いています。

瀧島裕介

そして、宮城刑務所で罪を償って更生したそうです。

警視庁の留置所でこんなドラマがあったなんて驚きと同時にポール・マッカートニーという人が
大好きになりました。以前書いた記事に【ウイングス】の曲を紹介したことがありますが、元々は
ポールの楽曲は好きでした。

やはり、スーパースターと言われる人は、何かをもっているのですね!!レビューを書いてて感動しました。




Sadistic Mika Bande / タイムマシンにおねがい 

1974年にリリースしたアルバム【黒船】の最初に収録されています。サディスティック・ミカ・バンドの代表曲です。何故か懐かしさを感じさせる曲です。



Paul McCartney / Coming Up 

ポールは元々この曲をリリースする予定は無かったみたいです。彼個人の鑑賞用として作られた楽曲だそうで、1979年に作られた曲で、ポール一人で全ての楽器を演奏して、コーラスだけは妻のリンダさんが参加してます。この曲の歌詞の中に【NICE AGE】の間奏で流れていたセリフの中にあった『Coming Up like a Flower』の歌詞がありました。

アルバム、マッカートニーⅡは、クリス・トーマス繋がりでY.M.O.を知り、気に入ってそれに影響されて
作られたアルバムとのことです。


音楽で人の気持ちを幸せに出来るって素晴らしいことですよね。前にも書きましたが、今度、産まれてくる時は音楽家になりたいです。

今でも作曲は出来ます。意識すれば、メロディーが浮んできます。ただ、楽譜に出来ないだけでどんな楽器を使ってどんなテンポで演奏する、歌詞をつければすぐに一曲出来るレベルのものが三曲ほどはあります。頭の中にですけどね。
来世は音楽家希望です。(笑)


最後はこの曲で締めたいと思います。

THE BEATLES / Yesterday   1965


最後までお付き合いいただきありがとうございます♪MVがご覧になれない場合は、アイコンで最初に戻ってからご視聴下さい♫


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