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メンタルクリニックは怖くない!

こんにちは、人生お休み先生です。
小学校教員を10年以上続けていましたが、現在抑うつ不安状態(適応障害)の療養のため休職中です。

今日は、メンタルクリニックのことについて書いてみようと思います。

さかのぼること約5か月前、僕は仕事に行くことができなくなりました。
張りつめていた心の糸がプツンと切れた。
表面張力でなんとか保っていた水が、一気にあふれ出た。
そんな感じでした。

もう、消えてなくなりたい…。

あ、でも、その前に、

「病院に行きたい」

そう考えました。

病院に行けば、今の自分の心の状態がどんな状態なのか教えてもらえる。
そうすれば、少しでも安心できるんじゃないか。

でも、当時の僕に、自分で病院を探して連絡をするという気力は、ありませんでした。それすらできないほど、心が弱り切っていました。

その時に助けてくれたのが、妻でした。
妻は近隣市町村の精神科や心療内科に片っ端から電話をしてくれました。
しかし、どこも1~2か月予約でいっぱいという状態。
(今、精神科や心療内科を受診する人はとても多く、全国どこでもこういう状況のようです。受診を考えている人は、早めの予約をオススメします)
すでにいっぱいいっぱいだった僕にとって、1~2か月というのは、あまりにも長すぎる時間でした。

それでも妻は諦めずに、少し離れた市町村の病院にも連絡をとってくれました(本当に感謝しかありません)。
すると1件だけ、3週間後に予約が空いているという病院を見つけてくれました。本当にラッキーでした。


そして、予約から3週間後。ついにメンタルクリニックに行く日になりました。
道中の車内では、緊張と不安で頭がいっぱいに…。
メンタルクリニックって、どんな場所なんだろう…?
どんな人たちがいるんだろう…?
そんな思いが頭の中をぐるぐるぐるぐる駆け巡っていました。

そして、ついにメンタルクリニックに到着し、その扉を開きました。

…第一印象、きれい!
とっても、落ち着いた空間でした。
待合室では、診察待ちの人たちがたくさんいましたが、みなさん、なんというか、普通な人たちばかりでした。
さっきまで抱えていた緊張と不安が、ちょっとずつ和らいでいきました。

受付を済ませると、若いお兄ちゃんスタッフに、別室へ案内されました。
「まず、お話聞かせてもらえますか?」
とても優しい口調でした。
ぼくは、仕事を休むに至った経緯や、自分の心の状況などを、ありのままに話しました。
そのお兄ちゃんスタッフは、とても親身になって話を聞いてくださり、
「大変でしたね」
と、温かく慰めてくれました。
このお兄ちゃんスタッフに話を聞いてもらった時点で、僕の心はかなりほっとしていました。

お兄ちゃんスタッフとの面談を終えて数分後、再び名前を呼ばれ、今度は先生がいる部屋を案内されました。
「どんな先生だろう…?」
と、また不安な気持ちが高まってきました。
ノックをして、扉を開けると、そこにはとても優しげな雰囲気の先生がいらして、
「どうぞ~」
と気軽な感じで、席へ案内されました。
いい意味で、拍子抜けしました。
先ほどのお兄ちゃんスタッフが、予め面談した内容を先生に伝えてくださっており、僕の状態についてはすでにある程度おさえている様子でしたが、
先生からも「どんな感じですか?」と尋ねられたので、再度、自分の状況について詳しく話しました。
ネットで事前に調べた情報だと、場所によっては軽く話すだけで診察が終わってしまうような病院もあるということでしたが、
この先生は、じっくりと僕の話に耳を傾けてくれました。
当時は頭がしっかり回っていない状況だったので、多分話もまとまりのないものだったと思います。それでも最後までしっかりと聞いてくれたのです。

しばらく話を続けると、先生から、
「診断名をつけるとしたら、抑うつ不安状態。または適応障害ですね。しばらく仕事のことを忘れてゆっくり休むことをおすすめしますが、どうでしょう?」
と、提案がありました。

あ、診断名がついた。

この段階で、一気に気持ちが楽になりました。
自分は病気なんだ。
無理しすぎちゃったんだ。
だから、休んでいいんだ。

先生のお話を聞いて、僕は仕事を休む決断をしました。

僕のメンタルクリニック初体験は、こんな感じです。
それからも、定期的に通い続けています。


あの時、クリニックに行く決断をしたから、
じっくりと心を休めることができ、
今は、前を向こうという気持ちになっています。


今、辛い状況にある方、仕事を休もうか悩んでいる方、
メンタルクリニックは、怖いところではありません。
最初は勇気がいると思いますが、どうか気軽に行ってみてください。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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