他人の作品を楽しめない
できるだけ多くの作品を消化するようにしています。小説はもちろん、映画、演劇だけではなく、ドキュメンタリーや音楽などにも積極的に触れて、小説の材料になりそうなものはできるだけ多く吸収しています。
自分の創作に活かすこと考えながら読んだり、観たりすることは初めて小説を書いた中学の頃からずっと続けていることです。
自分の知識が増えて、新しい世界を作ることに役立っていますが、一方で作品を無心で楽しむ気持ちを失っている気がします。
面白い作品を鑑賞しているときでも、「この伏線すごいな」とか「心情を表すのにうまいカットだな」とか偉そうに考えています。
他人には「それって面白くないよね」と言われます。たしかにそうですが、子供の頃からずっと続けていることなので、もう習慣になっていますね。
もちろん、面白いと思うことはありますし、感動もします。ときには涙を流すこともあります。
ただ、その一方で、自分の創作に役立つことはないかと考えている自分がいます。
創作している人は多かれ少なかれそういう傾向があると思っていますが、実際のところどうなのでしょう。