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無趣味な私のデトックス


私って無趣味だな。
と気付いた時、いや自分で認めることができた時はいくつの頃だっただろうか。

10代の頃は自分のアイデンティティを既存のコンテンツで固めることに必死だった気がする。平成とはそんな時代ではなかったか。というのはさすがに話が過ぎるか。
好きなファッション、ブランド、雑誌、芸能人、アーティスト、作家...。
今も好きと胸を張って言えるものはいくつあるだろう。

新卒で就職すべく、何枚も書いた履歴書やエントリーシートにはウケの良さそうな趣味を並べた。提出する会社やその時の気分で変えていた気もするので、もうあまり覚えていないのだが、確か当時の彼氏の影響で「サッカー観戦」とか書いたような。ちなみにサッカーへの理解はギリオフサイドが分かるレベルで、フォーメーションの良し悪し戦術はおろか、今の日本代表すら怪しい。

万年ダイエッターで、ジム通いして週3でトレーニングしてた頃もあった。ランニングが1番好きではあったけど、あれも趣味と呼べるほどではなぁ。

そんなかんじでその時々を生きている私には、胸を張って「これが趣味です!」と言えるものがある人が羨ましい。もともと飽きっぽいというか、物事にハマらない人間なのだ。
小学生の頃、同級生がモー娘。のカード収集と交換にキャッキャしていたときも、みんな今で言う推し(主にジャニーズ)が1人はいた時も、私は適当に笑ってやりすごしていた。


趣味がある人は、休日や時間ができた時に、どっぷりその趣味に浸かれるのが羨ましい。
きっと日々の疲れがそれで全て吹っ飛ぶとはいかずとも、それなにりリフレッシュしたり、また頑張ろう!という気持ちになれるのだろう。ドーパミンを出す行為って、大人になるとどうしても減っていくもの。


趣味と呼べる趣味がない私は、最近もっぱら長風呂が1番のリフレッシュタイムだ。今もこの文章を湯船に浸かりながらポチポチしている。
大体お風呂なんて普通に入るだけでもリフレッシュになるというのに、長風呂なんて贅沢でしょ。タイパだなんだの言われる昨今ですしね。

あと、アマプラでドラマを一気観している。
気持ちがグズグズした時には、本を読むのも好きだけど、最近はドラマの一気観がなんか良い。
ベタな恋愛ドラマの、すれ違いがちだった男女がついに思いが通じあった場面で泣いてしまったりした。いや情緒!!と自分で不安になった。
不安にはなったが、なんだかひどくスッキリした。泣いたからというより、久しぶりに自分の感情がゴリっと動いたからではないかと思う。



要は、立派な趣味だろうがそうでなかろうが、大事なのは自分の気持ちがちゃんと動くかってことなんですよね。いわゆるトキメキってやつ!

気持ちがコリっとゴリっと動くと、その度に自分の中の余計な感情が弾き出されたり、砕けたりする。いわばデトックス。私は趣味が欲しいのではなく、そのトキメキからの心のデトックスを欲しているのだなと。自分、お疲れさま。

でも、やっぱり1つはコレと言った趣味が欲しいな。できれば人にへぇ!と言ってもらえるような、何ならすごいじゃん!と言ってもらえるような。困ったときの会話のネタに困らないような、誰にでも胸を張って言えるような...。

こんな邪念を生む隙もなく、ハマるような趣味ができるといいな。


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