9,思いもよらず、頂上に到着

8合目からも過酷な登りは続いた。一部、整備されたような場所もあったがおおむね岩場や砂で容赦なく体力や気力を奪っていった。時々、カーブのあたりで座って休んだり、飴玉で糖分をとって体にチャージをしていった。気を付けたのはとにかく呼吸を深くすること。
深くゆっくり吸って、しっかり吐き切る。これのおかげか高山病にかかることはなかった。
9合目当たりで欧米系と思われる外国人のお兄さんたちが、我々家族の写真を撮ってくれた。外国人との接触は普段ありえないが、その時は登山に必死で、英語で何か話したのだが全く覚えていない。そんなこんなでひたすら頂上を目指した結果、なんとか登頂に成功した。
幸いとても天気が良く、絶景を見渡すことができ良い写真もいくつか撮ることができた。
しばらくして妻や娘たちも山頂に到着し、つかの間の喜びを分かち合うことが出来た。

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