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[詩]死蔵

暗雲の空に見える何かに似た雲
自分の好きなものと照らし合わせては
縁起のいいものとしてしまいこむ
「立ち入り禁止」の山道
誰の心にも残らない命を不思議に思いながら

あまりにも多くの人がいて
あまりにも孤独な自分がいて
あまりにも無駄で虚しいこと沢山ある
最近はそんな日々

もういいやと許諾した
暗がりの埋め立て地
それが心に増えてくると誰もが何かを探す

生きてくためのストーリー胸に刻みながら
誰かが何かを過信する
現実には遠い ライバルも遠い
だけど、いつか自分の人生がすり変わって
新しい自分になれればいい

いつか諦めていたことが
何かの縁で繋がって、また初めから
なんて、やり直しは効かないこと分かりきっているから
もう、期待なんてしてない僕さ

あまりにも無駄に思えること沢山あって
それでも急いでいる自分がいて
何か希望を探している
そんな僕なのさ

いつしか愛を覚えた
だけど、覚えない方が良かったくらいに思う
天真爛漫で可愛い人と出会うと
逆に嫌になってくる
また埋めなければいけないからさ

生きてくためのストーリー胸に刻みながら
自分を洗練させていく
確実に何かには近づいてる
だけど、何か失っている気がして立ち止まっている
そんな時は、自分の殻を突き破る時さ

もう、何度も繰り返すことが
時に馬鹿馬鹿しく思ったり、
何の恩恵も感じずに無理矢理力入れたり
何もかも無視して、勇み足だったり
止まったら止まったで何も力入れなくなったり
そんな僕たちなんだけど
飽きずに、新しい毎日を

終えてくためのストーリー刻みながら
負けを噛み締める
付和雷同の自分に今日も流されながら
何度もはみ出していく
だけど、全てを忘れない
色んな人がいるなかで繋がることもきっとある

生きてくためのストーリー胸に刻みながら
自分という存在を全うしていく
今、見えるものと見えないものが
自分の存在を作っていく
自分を時代に刻み込みながら
流れる時代に刻みながら

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