見出し画像

[詩]罪人

罪を積み重ねて
一人激しく踊って
ぬるま湯の中に
一つまた一つ、残酷な未来を浮かべる

誰もが皆、罪人だよと
無職の釣り人が笑ってる
いい加減、こちらに気づけと
釣り人の棹に引かれそうになる

心残りが
また、僕を罪に誘う
そんな罪の残り香
きっと、人はどんな風に生きても
自分という存在に呪われてしまう
悲しみのSaturday night

一人、また一人
誰かとさようならする度に
浮かび上がってくる自信と
何もない虚しさ

結局、人は生まれてから死ぬまで
ずっと一人ぼっちだってことを
未だに認められずに
社交場に躍り出ては
小さな罪を積み重ねて…

心残りが
また、僕を罪に誘う
そんな絶望の残り香
きっと人はどんな風に生きても
自分という小ささに足を掴まれてしまう
悲しみのSunday night

そんな皮肉を言ったって仕方がないだろうと
過去の自分が痛みを持って教えてくれた
どんな植物も
空に向かって伸びるように
犯した罪さえも、希望の種に変えて

心残りが
また、僕を朝に誘う
そんな愛の残り香
きっと、人はどんな風に生きても
自分を愛することが出来る
希望のMonday morning
夢を持った己よ
さぁ、立ち上がれ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?