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「休職、後悔しないの?」のコトバ 〜双極性障害だって働きたい 10

みなさん、こんにちは。
双極性障害2型+強迫性パーソナリティ障害のフツーの会社員、パピヨンです。
軽躁期間もかれこれ1ヶ月、もうそろそろ終わる気がするので、今のうちに書けるだけ書いておこうと思います。

前回の記事の続き、休職を会社に報告した時の事を回想してみます。
↓↓

『休職』は突然に

“抑うつ状態”と書かれた診断書を会社に提出し、産業医の承諾も得て、ついに休職が決まりました。

仕事の引き継ぎ猶予は3日間。
同僚に伝えたいこととイベントでやりたかったアイデアがコマ落としの倍速映像が如くアタマの中を駆け巡っていたので、1日も休まず出勤しました(笑)
もう、主治医もお手上げのワーカホリックっぷりです。

上司も同僚たちも、突然の“休職宣言”にかなり驚いていました。
メンタルクリニックに通っていることはみんな知っていましたが、休職する程の重症とは思っていなかったようです。
何しろつい昨日まで連日残業フルスロットルで仕事してましたから。
私だってびっくりだよ(笑)

でも、ここまで書いてみてやっと自分でもよくわかります。ソレは全然、“突然”じゃなかった。
何年もかけて、じわじわと確実に悪くなっていました。
立ち止まらず、自分自身から目を背け続けていた当然の結果です。



「後悔しないの?」のコトバ

引き継げるだけの引き継ぎをし、自分でやりたかった、否、他の人に任せたくなかったコトはギリギリまでやりました。
我ながら呆れる程の性格の悪さです(笑)。
ただし、主治医に「残業はダメです」と言われていたので定時がリミット。時間が無い。
ついに自分ではやり切れないことを悟り、やりかけ半ばで託したい仕事について同僚たちにミーティングの時間を作ってもらいました。

ある同僚から、

「本当に後悔しないの?一生懸命やってたのに。途中でやめちゃっていいの?」
と言われました。

彼女は決して私を責めていたのではありません。
私が熱意を込めていた仕事だと知っているからこそ、投げたコトバです。
当時の私には重く突き刺さりました。
傷ついたのでは無く、核心を突かれたからです。こんな事態になってしまったことは私自身の責任です。

出来ることなら最後までやりたい。
だけど、どうやら私は限界らしいのだと、回らないアタマでどうにか言葉を紡ぎ、説明しました。

話し方がいつもの私のスピードでは無かったので、同僚たちも「あぁ、本当にヤバイんだな」と理解してくれました。
最後には「わかった。任せて。ゆっくり休んで。」と言ってくれたのです。


「水くさいじゃん」

私は上司にギリギリまで休職の事を言えませんでした。
とても信頼していた上司でしたし、何でも話せるフランクな関係だったのに。
「申し訳ない」という気持ちがいっぱいで、どうしても自分の口から言えなかったのです。

人事経由で私の休職を知った上司自ら、私のデスクに来たので「あ、怒ってるのかな…」と小さくなっていたら、隣の椅子にドカッと座って、

「なんだよ〜、言ってくれれば良かったのにぃ〜。俺とお前の仲なのにさ〜。水くさいじゃんかよー。」
と優しくボヤいてくれました。

振り絞るように、「本当にすいません…」としか言えませんでした。
「まぁ、ゆっくり休みなよ。なんかあったら連絡してよ。待ってるから」と言ってくれました。


恵まれているのにナゼ?

私は本当に“人”に恵まれていると思います。
会社の同僚、上司には感謝しかありません。
全員の理解が得られていたかは分かりませんが、少なくとも追い討ちをかけてくるような人はいませんでした。

だからこそ、余計に罪悪感に苛まれました。
こんなに理解がある職場なのに何故、休職しなければいけないほどに私は病んでいるのだ?!

しかしながら、「ここは主治医の指示に従うべき」となんとか自分に言い聞かせ、後ろ髪を引かれる想いで休職期間に入りました。


続く

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