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ホワイトな学校へ#21 その13 子供たちと先生方を守る ①週ごとの指導計画

私の自治体では、週ごとの指導計画(通称:週案)については、書かなければならないと規定されている。

「書かねばならない」となると、何だか強制されるようで反発を覚えるかもしれないが、週案は、先生方を守るので、必ず書くこと。
週案には何を書くかというと、年間指導計画に基づいた授業の予定、ねらいなどの他に、忘れてならないのは、安全管理についての記載である。
また、1週間を振り返り、反省や子供の様子、対応などがあればその内容も記載する。
各学校で書き方を示されていると思う。↓↓↓

週案の提出で、先生方は守られる

週案は消せないペンで記入し、毎週末、遅くとも月曜日の朝までに、管理職に提出する。管理職は、先生方の振り返りを読み、必要に応じて助言をする。そして、翌週の授業内容について確認し、承認という意味での印鑑を押す。この印鑑が押してあるいうことは、授業のねらい、内容が承認されたということになり、先生方が、勝手に授業を行っているのではないという証拠になり、先生方は守られる。

逆に、管理職たるもの、内容 をよく見ないで印鑑を押すのは意味がなく、危険である。少しでも疑義があれば、先生方に確認して正してもらうべき。よくあるのが、行事の読み替えのNG。行事の準備をするとき、皆で協力するから「道徳」、などという読み替えをしていることがある。発見したら、直してもらう。

また、同じ学年内で進度が大幅にずれているということがある。そのような場合は、学年主任に状況と原因を確認し、是正できるようにする。

当初の予定から変更する必要がある場合は、赤などの別の色を用いて、見え消しにして修正する。前の記載事項を消してはいけない。(管理職が何を承認したのかわからなくなってしまうから。)

安全管理の記載

体育、図工、家庭科、一部の理科、校外への引率時など、危険を伴う恐れがある授業について、本校では、特に分かりやすく「安」と書いて、安全管理について記載することにしている。先生が子供たちの安全を第一にして指導にあたることにより、子供たちは守られる。週案に、安全管理の内容が書かれていることによって、先生も守られる。実際に、それで助かった事例はいくつもある。
「書いてあっても指導していないかもしれないではないか。」と思われるかもしれないが、指導したかどうかは、子供たちに聞けばすぐにわかること。⇊⇊

指導計画をきっちり書くタイプ。理科に「安」が書いてある。


自分が書きやすいようにカスタマイズしよう

市販の週案簿でもいいのだが、私は教員の頃、それが使いにくいと感じて自分で枠を作り、ルーズリーフに印刷して使用していた。なぜ、使いにくさを感じたかというと、予定の管理をするには一元化するのがよいのに、市販の週案簿には休み時間がない。自分の学級以外の子供との約束等、例えば、委員会やクラブなどの予定が休み時間に入ってくるのに、それを記入するスペースがない。放課後の会議とか、ToDoリストなどを書いておく場所がない(あっても狭い)。
だから私は、すべてを一元化できるMy週案簿を作った。左側には、週案、右側は記録やToDoリストを書けるようにし、自分の関係する行事の実施計画なども縮小コピーして貼り付けた。また、右側下半分には、子供の出席番号を書いておき、「一人一人を見よう」で書いたように、子供たちの様子について、毎週記入することにした。

休み時間付 私が作っていたのに近いタイプ 私は手書きだった

因みに、みゃー先生の週案はこんな感じ↓↓↓

ここまで来ると、職人技。おもしろいので、毎週隅々まで読んだ。


というわけで、週ごとの指導計画は、授業の進捗状況の管理だけでなく、子供と先生を守ってくれるとても重要なものなのです。


管理しやすいように週案簿の形式を決めている学校もあるようですが、それは、管理する側の都合であって、週案簿は、自分が書きやすいものが一番良いと思います。
そして、何でも週案簿にメモしてしておく習慣をつけ、週案簿さえ見れば何でもわかるようにしておけば、探す手間が省け、効率的です。対応なども記録しておくと、それもまた、先生方を守ることになります。
毎日使うものが分かりやすく、使いやすければ負担感が軽減すると思います。
週案をフル活用しましょう。

次回は、その13  子供たちと先生を守る ②フェンスの戦い です

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