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#68日々是=^_^=日 ピンポンを押したい子供たち

バスに乗っている子供は、高い割合で、ピンポンを押すべく、構えている。
そして、自分が降りる停留所でピンポンが押せると、ご満悦の体なのだ。

何でご満悦なの?

そもそも、子供たちは、何でも楽しむことができる。

穴があれば、覗く。
台があれば、上る。
少しでも高いところに、上る。
何か見つけると、走る。
基本、歩かず、走る。
虫を見つけると、眺める…からの捕まえる。
すぐに、触ってみる…からの叩く。

社会科見学でよくある、ボタンを押すと電気がつく模型。
とにかく、すべてのボタンを押す。
しかもみんなで押すから、自分が押したことで、どこの電気がついたかわからない…
でも、わかることが目的ではないので、喜んで、押す。

ボタンがあれば押す…からのピンポンダッシュ!

つまり、好奇心のかたまりなのだ。


これを踏まえて、ピンポンについて考えると、、、

ボタンを押すと、電気がつく。
しかも、ピンポンと音がする。
そして、自分の力で、この大きなバスを目的の停留所に止めることができる。
これは、すごいシステムだ。

ピンポンを押したがる子は、ほぼ間違いなくこれまでに、押したいという誘惑に抗えず、降りない停留所でピンポンを押してしまい、親に叱られている。
そして、親が謝る姿を見ている。

というわけで、自分が降りる停留所で押すことは、合法的にピンポンを押せる、たった1回のチャンスなのだ!
しかも、バスの中で押せるのは、その停留所で降りる人の中でたった一人。

ピンポンを押すことができたら、その達成感たるや「やったー」と叫びたいところだが、公共交通機関の中で大騒ぎはできない。
だから、心の中で喜びをかみしめ、それが、ご満悦の表情となってあふれ出ているのだ。


ピンポンあるあるその1
待ち構えていたのに、誰かに押されてしまう…

押せなかった子は、ほとんど涙目…

次、がんばろうね、、、

ピンポンあるあるその2
いざとなると、なかなか押せない…

目的を達成できる瞬間の緊張で、なかなか押せない。

「押していい?」「いいわよ。」
「押していい?」「いいわよ!」
「押していい?」「早く押しなさい!」
と、結局、叱られる…


私は、今日も、心の中で、
「ピンポンを押したい子供たち、がんばれ!」
と、エールを送る。

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