発達グレーのジローくん〜苦手なことへの早期ブレーキ〜

本日は息子2人の授業参観でした。
1時間なので兄弟半分ずつ参観をしてきました。

前半は、長男イチローの教室へ。イチローらしく、負けず嫌いな性格を発揮し、必死で手を挙げていて笑ってしまいました。担任の先生はICT教育がお得意なようで。新しい形の授業を積極的にとりいれてくださいそうな先生で、これからが楽しみです。

後半はジローの教室へ。担任A先生は、聞いていた通りゆるキャラ人形や教材を使用して算数の授業(時こくと時間)を展開。子ども達も楽しそうでした。
予習もしているので、ジローも今はなんとか授業にはついていっている様子。(予習、復習していないと、すでに振り落とされそう。)
当たりはしませんでしたが、一度だけ手を挙げたのを初めて見れて嬉しかったです。1年の時には、全く手を挙げなかったので。

授業後、A先生に少しご挨拶。対面は初めてです。
漢字ノートの件、連絡帳に書いたら快く認めてくださいました。今日から大きいマスの用紙も漢字ノートと一緒に持たせて、授業中でも書くのが難しい時は使えるようにしています。
ただ、先生は、「今日も漢字練習やりましたが、ジローくん、みんなと同じノートで大丈夫と言ってましたよ」と。

家では「できない!」と、あんなにイライラして怒るのに、先生の前ではその姿を1ミリも見せない。こうなると、なかなか先生にも家での大変さを理解してもらえない。これは、グレーっ子あるあるなのでしょうか。

学校では、分かってなくても「分かった」、嫌なのに「大丈夫」と言うことが、一年生でもちょくちょくありました。
そのように我慢するというのか、言えることも、ある意味成長だし必要なスキルの一つだと思います。
ですが、困っている時に、親以外の人に助けを求めることも、ジローのような子には、今後生きていく上でかなり重要なスキルだと思います。

家で宿題の時は、毎回かなり荒れて大変で。見ていてすごく書きにくそうだし、最初は大きめのマスでやるほうが、きっちり覚えるためには本人にも良さそうだと思うのですが…
と、伝え、でもまぁ学校では本人がやりたい方でやってもらう。というような感じになりました。
もしかしたら、クラスメイトの目が気になるというのもあるのかもしれません。
先生も、困っていそうなら声かけはしてくださるようです。

苦手なことでも、できそうなら頑張ってやってみる姿勢も大切だし、でも小さいうちはある程度大人が介入して助けてあげることが必要だと思う。
その子に適した方法を使うように、大人が誘導してあげた方がきっと良いのだろうと思います。


苦手なことをどこまで頑張らせるかのバランスが、特性ある子は本当に難しいと思う。

ブレそうになった時、発達障害に関する分野で有名な児童心理、精神科医の本田秀夫先生の本を何回も読み返しています。講演もありがたいことにYouTubeで視聴できます。その中で心に留めておきたい言葉がたくさんでてきます。
子どもが自分の特性をきちんと受け止めて生きていくために、周りに過剰に適応しようとし、鬱などの二次障害を起こらせないために大切なこと。

●グレーとは白ではなくて薄い黒
一見特性が分かりにくい、目立ちにくいグレーな子ほど支援が受けられず放置されがちなので注意が必要であること。

●重要なのは早期発見・早期訓練ではなく早期発見・早期ブレーキ
"必要な支援"というのは、特性がある子に苦手な事を克服させるために訓練することではなく、無理やり訓練させることに早めにブレーキをかけること。

●多数派に合わせない、平均値に合わせない、友達に合わせない、親がせめてこれくらいと決めて押し付けない。

発達障害の特性のある子は、苦手なこと、嫌なことからは全力で逃げたら良いと本田先生は言われています。
ジローはありがたく?も、私の前ではやりたくないことは"いやだ"と言って態度にだし、時には癇癪を起こして分かりやすく拒否してきます。まさに全力で逃げている。

授業になんとかついていってほしい気持ちが大きくなり、私も欲張ってしまい、いろいろジローに学習させたくなりますが、とにかくブレーキを忘れないようにしたい。
"楽しくできる勉強"、"遊びの中でできる勉強"、
"ちょっとだけ頑張ればできる"というポイントを見極めて少しずつスモールステップでできる学びをサポートしていきたいと思います。



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