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深夜ドライブ

コンビニの配送トラックを待って

アクセルを踏む 君と夜の中へ


日付が変わる頃、君から連絡があった。
「今からドライブしない?」きっと何か話したいことがあるんだろう。いいよと返すと、私は上着を羽織って玄関先まで出た。
しばらくして、シルバーの車がやってきて停まる。助手席に乗り込むと、君は困った様子で言った。
「これじゃ通れないな。」
コンビニの前に配送トラックが停まって、商品を運び込んでいた。私の家の前は道が狭いのだ。

「どこ、行きたい?」君は続ける。
「わかんない、海の方とか。」
「お台場は?」
「うん、いいと思う。」

ナビに行き先を入れて、君はまたトラックの方を見る。
少し気まずい時間が流れる。
何を話したくて、彼は私を連れ出したんだろう。まだその時ではなさそうだった。二人で会話の糸口を探した。
しばらくして、トラックが動き出す。
君もアクセルを踏む。

ようやく、夜の中へと走り出した。


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