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福祉の仕事について考える。part27

こんにちは!No.Planです。
寒暖差が激しくなってきましたね。体調に気を付けて過ごしたいですね。今日の夜から雨も降るみたいですけれど(ちなみに静岡地方ですが…)
自分もこうした変化には日が増すごとに弱くなっていますね。
もっと体力をつけていきたいです!

ご家族の思いをどこまで叶えるか…

今回のテーマは現場に所属している方であれば一度は悩んだことがあると思います。高齢者、障がい者の利用者支援をしていて最近になって感じることは「支援をして成功すると、さらに一段レベルが上がった支援を求める」ということです。

例えば…
【高齢者】
・トイレで用を足せるようにしてほしい。
・自力で食事を完食をしてほしい。
・家にいた時と同じように散歩に毎日行かせてほしい。
・週一で自宅には帰れるようにしてほしい。

【障がい者】
・以前、就労に通えていたので、同じように通うことができるようになってほしい。
・学校ではトイレに行っていたので、施設でもトイレに行くようにしてほしい。
・運動のため、お散歩は必ず行かせてほしい。
・買い物に連れて行ってほしい。

ここに出たことはほんの一例ですので、まだまだたくさん要望はあると思います。さて、施設の職員としてご家族からこういった要望があった場合なんと答えるのがいいと思いますか?

中には「管理者、相談員に確認しますね」と言って逃れる人もいると思いますが、そうでない場合を想定して頂ければと思います。

叶えれば叶えるほど悪循環にはまっていく。

高齢者、障がい者ともにそうだと感じていますが、要望に対応すればするほど、自分たちが苦しくなっていくものと考えています。
本人の病状や機能維持のために必要な要望なら対応を検討しますが、ご家族の願いや本人の欲望のニーズになっているものに関しては、一人では対応が難しくなってしまうからです。

現場はチームワークが必要です。最初は対応が一人だとしても、徐々にチーム全員ができなくてはなりません。そこまでの考慮をしてこうした要望は対応可能か?可能になった次はどうなるか?まで想定をしなければなりません。その場の雰囲気で「大丈夫ですよ」といって後から「できなくなりました」では話になりません。

こうした問題は結構いろんな施設でありますね。本人たちの気持ちもわからなくはないのですが、職員も人間です。できる事には限りがあるものです。職員が無理をしては、利用者支援になりません。利用者支援とは、「支援する側と受ける側が、互いに安定している状態で行うこと」だと思っています。忙しいから、自分にしかできないから、他がやらないから、そんなことは言い訳にしかなりません。

解決すべき優先順位

これは主観的な考えになってしまうが、通所であればまず「通うことができるか」入居であれば、「入居施設に入れるか、施設で落ち着いて過ごすことができるか」が第一優先で考えるべきことだと考えている。
ひどい言い方をすれば、「何もなくてもまずは本人が落ち着いて過ごせる環境を整えること」を考え、そこができてから次に移るべきだし、同時進行でできるほど、利用者というのは簡単でないし、個々によってペースも変化するからだ。

これは、他の仕事にも言えることだが、優先順位によって仕事の進行も違ってくる。優先順位に疑問をもったら、すぐに修正をしないと取り返しが大変になってしまう。それは支援にも言える。だからこそ、チームワークが必要になるのだ。この考えをもとに、今日も楽しく支援をしていきたい!

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