自分に正直に!──『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』読書感想文
2024年は、自分が40歳になる年です。
働き始めてからずーっと、自分にとって仕事って何だろうなと思っていて。
不惑を前に、このタイミングで今の考えを整理してみようと読みました。
書籍データ
「40歳の壁」に共感の嵐
「そうなのよ、よくわからないけど漠然と不安なのよ!」と一人で頷きながら読みました。
ああ、わかる!
その通りです!
人によって、才能も、積み重ねてきたスキルも、性格も、家族構成も資産も違いますもんね。「私が」どうしたいかを真剣に問うべきなんですよね。
そして、著者が大事だとしているのは「一生はたらき続けられること」。
この中でも、「はたらき続けること」の私にとってのメリットは社会との繋がりを絶やさないということがとても大きいと思います。社会とのつながりは人間としての生きがいに繋がりますし、社会からの評価は生きる糧になります。メンタルヘルスの意味合いが強いですね。
小さく行動すること
本書の終わりに「変化とは、小さな行動からはじまる」という言葉がありました。少し自分にも思い当たることがあるので、ここに書きます。
自分が一生やっていきたいことは何か。それを明らかにするための小さな行動として、私は数年前から文章を書くことを始めました。
小さい頃から物語が好きで、小学校の頃の夢は小説家。ずっと「ファンタジー小説の創作がしたいなあ」とぼんやり思っていたのを、実行に移してみました。
まずファンがつきやすいとされる二次創作から。この分野でぜんぜん響かなかったらそもそもオリジナル創作なんて到底無理だと思ったからです。
二次創作の人気は原作のおかげなので、私の作品が優れているわけではないのですが、それでもメッセージで「美しい物語」「元気をもらえた」「生きる気力が湧いた」「書かれている言葉が響いた」と言葉をかけてもらえるのが本当にうれしかったです。
どうやったら読んでくれる人ともっと繋がれるだろうと思って、アンケート企画やリクエスト企画を見よう見まねで実施してみたり、作品を通して感情をやりとりして、SNSの相互性の醍醐味を感じて本当に楽しくて。
書いているうちに自分の表現の幅の狭さに気づき、インプットに時間を振りたくなって今は休筆していますが、活動していた1年半の間に読者の方からもらった1200件を超えるあたたかいメッセージ・コメントは、私の生きる糧となっていますし、これからもこつこつ挑戦し続けようという気力をもたらしてくれる財産になりました。
二次創作とはいえ1年半で100本以上の短編(3000〜10000万字)を上げる取り組みは、3000字くらいならプロットなしで1時間で書き上げられるスピード執筆の練習になりましたし、継続することの大切さに気づけたのも大きな成果。
仕事・子育てで時間がないと思って日々過ごしていましたが、大好き・楽しいことに取り組むとこんなにも時間が有効に使えるものかという気づきもありました。
それが今、読書やnoteでの読書感想文発信を継続する力につながっています。
だから40代を目前にした私は、以下の2つのバランスを大切にしたいなと思っています。
生活に必要なお金を得る手段・社会と繋がる手段の一つ・自身の成長にストレッチをかけるもの →仕事
一生を通じてスキルアップしたい夢 →文章という手段での創作活動
人生の最適を探すために、
仕事については自分にとって必要なやりがいと時間と給与のバランスをもっともっとシビアに考えたいですし、
夢については少しずつでも知識を深めて書くことをやめない。書きたいテーマとニーズの落とし所を探ることが重要だと思っています。
そして私にとって何よりも大切な3つめのこと。一生死ぬまで手放したくないものは、家族との絆。
この人生、せっかく自分にとって最高といえる家族に出会えたのだから、もちろん時間の経過に応じてカタチは変わるけど、その絆は絶対に手放したくない。これはすべての中で、最高の優先順位をもつ事項です。
(でも普段の生活で忘れがちだから、ここに書いておく)
不惑を前に思うのは、私にとっての40歳は「惑わず」ではなく「惑わされず」だなあと。
他人の言葉に精神が揺らぐことが少なくなくなりました。自分を信じることが少しずつできるようになってきたのだと思います。
その態度は反面、意固地や傲慢を生むことにもつながるのでそこは注意しなければなりませんが。
しかし他人の言うことなんて気にせず、自分なりに、自分のペースでいろいろやってみようと思えるようになりました。
人に比べて成長のペースが遅いので、ようやくいまここ笑
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