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京都カレーめぐり


京都へ行ってきた

秋の京都旅行をしてきた。これまでも京都は何度か訪れていて、いつも1週間程度は滞在する。いろいろな所を見て回ったけども、京都には数えきれない程の文化遺産がまだまだあって、たとえ1年滞在しても全ては見ることができないんじゃないかとすら思う。
奥深い京都は行く度に感動と驚きがある。そして美味しいカレーもある。

京都は適当に撮ってもそれっぽくなるのが良い

突然カレーの話を出したのは空腹でどうかしちゃったわけではなく、京都は知られざるカレーの都でもあるからだ。そう、なぜか京都には美味しいカレー屋さんがたくさんある。関東ではあまり一般的ではないタイプのカレーもあり、京都に行った時の特別な楽しみのひとつとなっている。

今、僕はコロナ後遺症で味覚嗅覚が完全には回復しておらず、特に和食の出汁系の味は壊滅的にわからない状態だ。だから今回は京懐石などは一切食べに行かずにカレーばかり食べ歩いた。スパイスの効いたカレーの匂いや味がわかる程度には回復しているから。
そういうわけで僕が食べ歩いた京都のカレー屋さんを紹介する。カレー以外の京都観光の話はまた別の機会に。


SPICE CURRY ムジャラ

四条大宮にあるムジャラさんは、京都を訪れたら必ず食べに行くお店。京都のカレーで一番好きだ。とても美味しい。

外観は喫茶店のようにも見える

ムジャラは関西に多くあるスリランカカレーを出すお店で、ワンプレートにカレーと多彩な副菜が一緒くたになって出てくる。このタイプのカレーを初めて食べたのがこのお店で、それ以来ずっとファンだ。
ここに来たらいつも2~3種の盛り合わせにして、バスマティライスに変更する。繰り返しになるがとても美味しい。

はじめて来た時に食べた根菜カレーとポークカレーの2種盛り。これで恋に落ちた

ムジャラのカレーはスパイスのカオスであり、いろいろな味を楽しめる。辛さはそこまで強くない。乗っている副菜は酸味のある果実や珍しい漬物、豆などがあり、見た目で受ける印象より食べやすいものばかり。

今回食べたポークとチキンも素晴らしかった

はじめて訪れたのが記録的な暑さの日で、熱中症か何かで店の前でバッタリ倒れた人を店内にいた客全員で介抱した思い出がある。いざとなったら京都人は優しかった。
店構えが少々癖のある喫茶店みたいな感じなので勇気がいるかもしれないが、中を覗けば物腰柔らかで人当たりのいい店主が調理してるのが見えるはずだ。おすすめのお店。


カレー製作所カリル

新町丸太町にあるカリルさんは、一般的な普通のやつと言うようなカレーを提供してくれる。完成度の高さが素晴らしくて普通のカレーの最上級と言う感じ。人気店なのでいつ行っても混んでいた。

開店待ちですでに数名並んでいた

チキンカレーを食べてみたら、上で紹介したムジャラのスパイス祭り的カオスカレーと対照的にとても調和のとれたカレーでしみじみ美味しい。辛さはそこそこある。

チキンカレー。見た目の印象より辛め

テーブルに珍しいキャベツと玉ねぎのピクルスが置いてあって、これもとても良い。ついでに頼んだポテトサラダもなんだか飾り気があって良かった。
お店は小綺麗で洒落たカフェのようで入りやすい。

おもしろいポテトサラダ

カラスマカリー

烏丸通蛸薬師にあるカラスマカリーさんでは、スパイス感強めの欧風カレーに近いカレーが食べられる。

地下に降りる階段前に出てる看板

合い盛りにするとチキンとポークキーマ両方楽しめる。味玉もつけた。チキンはそこまで辛くない品のいいカレーで、イメージとしてはカレー専用の銀のあの容器(ソースポッドと言うらしい)に入って出てきそうなチキンカレーだった。ポークキーマはけっこう辛めで、汗が出る程度にスパイシー。画像ではわからないが、量がかなり多い。
付け合わせの大根や人参などのピクルスが良い。

上品な味だがボリュームあり

お店は地下にあり、どうも夜はライブハウスかライブダイナーのような形態で営業しているらしい。店内も新宿LOFTみたいな感じだった。

夜は音楽を楽しむ場になるらしい

spice stand sola

柳馬場六角のビアバル「刻シラズ」の店舗で昼の時間だけカレー店として営業しているspice stand solaさん。見た目は完全にスリランカ系ワンプレートカレーだが、食べてみると和のテイストがほんの少しある気がした。

看板類がほとんどないので3階入り口まで来てもまだ不安だった

注文したムール貝とポークキーマの合い盛りプレートには甘めの副菜や漬物など乗っていた。スパイスは本格的で、うっすら感じたのはたぶん出汁の味。だと思うが今の僕にはよくわからない。単にムール貝の旨味だったかもしれない。嗅覚完治後の再訪を誓う。
ライスの量が多い気がするのは、ライスの半分くらいが長細ぱらぱらのバスマティライスで、半分くらいが普通の日本米だからかもしれない。この組み合わせも面白かった。ライス大盛でちょうどよい具の多さ。美味しくてぺろりと平らげた。

和のテイストが少し入っていたような…

お店は雑居ビルの3階で、昼のみカレー提供ということで看板などもなし。何度か店の前を通り過ぎてウロウロしてしまった。このお店もかなりの人気で、どんどんお客が入っていく雑居ビルがあったので発見できた。


インド食堂 TADKA

烏丸御池にあるTADKAさんは本格的な南インド料理のお店。どのくらい本格的かと言うと、著名なインド人旅行者が「こんなに美味しい本物の南インド料理が日本にある」と語っていたことがTimes Of Indiaというインドのニュースサイトで記事になっているくらい本格的。

小さいお店なので待つこともある

ミールスという定食スタイルで、ベジタブルかノンベジタブルかを選ぶ。大きな皿に複数のカレーが入った小皿が乗って出てくるので、それらをいったん大皿から外に出して、好きなようにライスに混ぜ込みながら食べる。

初回食べて驚いたノンベジミールス

これは激ウマでビックリした。全部本当に美味しいのだが、特にインドカレー屋でたまに出てくる薄ーい豆のおせんべいが、ちょっと考えられないくらい美味しかった。今までオマケのおつまみ程度に考えていたけれども、とんでもない間違いだった。あれを砕いてライスとカレーにちょっと混ぜると、パリパリ食感と豆の味がプラスされて幸せになる。

翌日食べたノンベジミールス。豆のせんべいが最初からついてた

本来の作法である素手で食べる方法も紹介されていて、実際に大学生らしい女性2人が素手でもりもり食べながら雑談していたのがすごく良かった。憧れる。蕎麦をフォークで食べたら本当の美味しさはわからないような気もするので、やはりその料理の地元の食べ方で食べるのが一番いいんじゃないだろうか。今回は勇気が出なかったが、次は僕も素手で食べるのに挑戦してみよう。
あまりに美味いので2日連続で食べた。たぶん京都に来るたびに再訪すると思う。


お粥だって食べた

なんと京都旅行にきて6回カレー食べている。我ながらどうかしてると思わないでもないが、京都には美味しいカレー屋さんが多いのだから仕方がない。
特にスリランカ系のワンプレート副菜盛り盛りのカレーが素晴らしいと思っている。最近になって関東でも食べられるお店が増えてきたらしいけども、まだまだ一般的ではないと思う。ムジャラが歩いて行ける距離にあったらいいのに。

貴方も京都へ旅行することがあったら一食くらいはカレーを、京懐石の翌日にでもいかが。ということで京都で僕が立ち寄ったカレー屋さんの紹介はおしまい。カレー以外の京都旅行話はまた今度。


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