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強くなろうとしなくていい

『強くなりたい』という決まり文句。何気なく耳にする、よくある言葉ですよね。

身近に溢れているからこそ、私たちは、強くなければいけないと小さい頃から潜在的に思っていると思います。

強い偉人のみが後世に語られる現実も。


私は学生時代から強い女性に憧れていて、私の中で強い女性像である看護職の道を選び、強い人への憧れは人一倍強かったと思います。

しかし、今は力尽きていて、こころの病になり仕事は退職しました。長い人生の、つかの間の休憩時間です☕️

病を診断された当初、その診断書を持って、私は上司にこんな事を言ったのを覚えています。

「私は弱すぎるんです。もっと苦しんで大変な思いをしている人はいっぱいいるのに。こんなに恵まれているのに辛いだの死にたいだの言って、私は心が弱すぎるからだめなんです」と。

迷ったら辛い道を選ぶように育てられ、普通の人よりは打たれ強くなっているはずだと思っていたので、こころの病を診断された時は今までの人生の辛いことを乗り越えてきた努力が無意味になったような、強い自分を形成ために色々努力してきたことはこんなことで崩れるの?というような気持ちでした。

そんな時に、たまたま見つけた言葉が私の心を癒してくれました。

強くなることはないです

弱い自分に苦しむことが大事なんです

人間はもともと弱い生き物なんです

それなのに心の苦しみから逃れようとして強くなろうとする

強くなるということは鈍くなることなんです

痛みに鈍感になるということです

自分の痛みに鈍感になると人の痛みにも鈍感になる

自分が強いと錯覚した人間は他人を攻撃する

痛みに鈍感になり優しさを失う


いいんですよ 弱いまんまで

自分の弱さと向き合い、それを大事になさい

人間は弱いままでいいんです

いつまでも

弱いものが手を取り合い
生きていく社会こそが素晴らしい

平成10年 いかりや長介さんの台詞


強いこと以上に、痛みを知った優しい人に。

この言葉を聞いて、こんなの綺麗事だよと思う人もいて当然だと思います。

でも、弱過ぎると自分を責めていた私は、この言葉に救われました。


自分の弱さに向き合って苦しんだ人でありたい。
弱いままでいいからと言ってそれに甘んじて苦しむことから逃げる人ではなく。弱い自分と向き合うことを忘れたくない。

自分が弱いと責めることはお門違いだなと。弱い自分がいることを認めて、反省するところは反省して、また次!

この過程で自分と向き合って、苦しんだことがいつか誰かへの優しさに変わるのかなと思います。

ハワイの夕焼け


自分に言い聞かせるように書きましたが、誰かにも同じように届けばいいなと思います。


最後まで読んでくださりありがとうございます。

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