【創作】あるくにの領主

あるくにの男領主

領民を虐げ
妹を虐げ、その身体の一部を酷く傷つけ
痛みと苦痛を伴う残虐の限りを尽くしたと

くには疲弊した

やがて領主は死に
妹が主となる
ちいさなくにを再建し
整え
人々を力付け癒した

そしてそれから幾年
女領主は、兄のしたのと同じ方法を使って
領民を酷く虐げ、痛めつけた
くにのものは嘆き荒び…

…

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兄は、彼らの親が死ぬ前
彼らから手酷い仕打ちを受け、
果ては体の一部を切り取られた

その親の一方は、彼らがまだ幼い頃
罵詈雑言を吐かれながら暮らし
彼らの仕事で得られたものは根こそぎ全て奪われた
彼らはその報酬の分前でよく互いに酷く争ったという
呪いの言葉を叫び、凶器をなげ、噛みつき、引き摺り、、
時に、おぞましく穢らわしい夜を過ごしたという

そしてまたその一方は
毎日親から居ないものとして扱われ
飯も与えられない
自ら餌を取りにと思えば、準備していた道具はいつの間にか無くなっていた
新たに作ってぎこちなくやる狩りを周りからは揶揄された
揶揄する彼らは、毎日家に入ることが出来、飯を食らって遊んですごしている

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誰にも知られない

世に出回る物語はいつも
そこに事実を映すことはできない