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感性が年を取った?の話

 自分の感性が年を取ってしまったのか?という話です。  高校生〜大学生にかけて、吉本ばななのキッチン、TSUGUMIをよく読んでいました。  社会人になり、何年か経った後、久しぶりに読んでみると…昔読んだときに感じたときめきを感じなくなってしまいました。  飽きた訳ではないと思います。私は気に入った本や音楽などを繰り返し楽しむ方なので。  おそらく、自分の感性が年を取り、キッチン、TSUGUMIのキラキラした世界観、みずみずしさにハマれなくなってしまったのだと思います。悲し

    • 漫画 日出処の天子 を読んで

      漫画 日出処の天子 を読んだ感想を書いていきたいと思います。 1 厩戸皇子の魅力  厩戸皇子は、超能力を持っているという設定で描かれています。12歳頃(第1巻)から超能力を駆使し、自分にとって害をなす人物を抹殺したり、政治活動をしたりします。  また学問の才能にも優れているという設定です。  人間離れした不気味さを持ちながらも、類稀なる美貌と頭脳を持つ人物として、魅力的にに描かれています。 2 蘇我毛人との関係(序盤〜中盤)  蘇我毛人はそんな厩戸皇子に、戸惑いつつも惹か

      • 瀬戸内晴美 京まんだら を読んで

         Yahooニュースの記事で瀬戸内寂聴(出家前は瀬戸内晴美)が取り上げられると、ほぼ本人を非難するコメントが多くなります。理由として1番大きいのは、夫の部下と不倫の末、我が娘と離別したことだと思います。  確かにその行動は褒められたものではないと思います。しかし、その行動ゆえ、彼女の文学作品の素晴らしさが伝わらないのも惜しいなと思います。  今回は、「京まんだら」の読書感想文を書いていきたいと思います。 1 まんだらとは  まんだらとは、仏様の世界を描いた絵のことです。中心

        • 疲れたので少しだけ休む。そうひたらサイクリングに出かける。

        感性が年を取った?の話

          ノルウェイの森 を読んで

          言わずと知れた名作、村上春樹のノルウェイの森を読んだ感想を書いていきたいと思います。 [高校生の頃の感想]  初めて読んだのは高校生の時でした。正直に言って、性的なシーンが多いことに驚きました。 でもストーリーが面白いと感じ、どんどん読み進めていきました。都内で大学生活を送るワタナ君と、彼を取り巻く様々な人々。片思いの直子を思いながらも、ちょっとエキセントリックな緑に惹かれていくワタナべ君。直子の悲劇的な最期(直子にとっては悲劇ではないのかも)。  ストーリー展開に夢中に

          ノルウェイの森 を読んで

          映画 スタンド・バイ・ミー(ドラえもんじゃない方) 感想

           私の好きな映画の一つです。  初めて見た時の状況も、私にとって大切な思い出です。なので、そこから書いていこうと思います。 [見ることになったきっかけ]  初めて見たのは小学6年生くらい。2つ年上の姉が英語の授業でベン・E・キングの歌、スタンドバイミーを習いました。どうやら映画の主題歌であるらしいこと、その映画が近々深夜にやるということを知り、姉と私、2人で深夜に地上波で見ることに。 普段厳しい親も、この映画は名作だからと、見ることを許してくれたのだと思います。 [初めて

          映画 スタンド・バイ・ミー(ドラえもんじゃない方) 感想

          名探偵コナン 世紀末の魔術師 を観て

          私は古いコナン映画を観るのが好きです。 1作目の時計じかけの摩天楼から、7作目の迷宮の十字路まで。とにかく面白い。 まずは3作目の、世紀末の魔術師の感想を書いていきます。 [感想] 今作のポイントは、 ・灰原哀ちゃん劇場版で初登場 ・コナンの正体が蘭にバレそうになる ・ロシアのイースターエッグを巡る騒動 です。 ・灰原哀ちゃん劇場版で初登場 哀ちゃんが今作で初登場となります。ミステリアスながらも可愛らしいです。コナンに忠告や重要なヒントを与えるシーンがあり、存在感がありま

          名探偵コナン 世紀末の魔術師 を観て

          安い国 ニッポン を読んで

          これも職場の上司から薦められた本です。読んだ感想を書いていきます。 [まとめ]  日本は海外と比較するとモノやサービスの値段が安い。理由は、物価は上昇しているのに、それに見合った賃金値上げに至っていないから。 賃金が上がらないので、消費者が財布の紐を固くする。企業はモノやサービスの値段を上げられない。売り上げが上がらず、企業は従業員の賃金を上げられない…の負のループに陥っている。  「安い国」のデメリットは何か?  国際競争のあらゆる面で、勝てなくなってしまう。例えば、人材

          安い国 ニッポン を読んで

          「超」入門失敗の本質 まとめ

          職場の先輩から薦められた本を読みました。 おおまかなまとめと、最後に感想を書きたいと思います。 1 まとめ この本は7つの章から構成されています。 章ごとに内容をまとめてみました。 ① 戦略(勝利につながる指標)の重要性 ・勝利のためには戦略を明確化する必要がある。 ・体験的な学習で一時的に勝利しても、成功要因を把握できていなければ、再び勝利することはできない。 ・より有効な指標を見つけなければ、勝利し続けることは難しい。 ② 変化を起こす ・1つのアイデアを洗練させる

          「超」入門失敗の本質 まとめ