【パパママインタビュー】トップコンサルタントが育休を取るまで
ブライエッジ・コーポレートデザイン部の木下です。
今回は「パパママインタビュー」と題し、ブライエッジのパパ・ママに働き方や育児との両立、悩みなどのお話を聞く企画を立案しました。
本記事では、2022年12月にパパになり、2023年2月末から育休を取得したコンサルタントの添田と、代表取締役の諸田に、添田が育休を取るまでの経緯や想いについて、また経営スタンスについて話を聞きました。
1.育休を取るまでの歩み
――まずは添田さん、お子さんの誕生おめでとうございます!2022年12月に元気な男の子が生まれたとのことですが、どのようなお気持ちですか。
添田:ありがとうございます!
私自身、大学で保育士免許を取得しているくらい、もともと子どもが大好きで。本当は出産にも立ち会いたかったのですが、安産だったこともあり間に合わずでした(涙)。
実は妊娠・出産までは簡単な道のりではなかったんですよね。正直、結婚したら子どもも出来て、すくすく育って…と単純に思っていたのですが、私たちの場合は妊娠後にうまく成長してくれなかったりと、悲しい思いもたびたびありました。検査にも何度も通いました。
今回ようやく安定期までこれて少し安心していた矢先、23週目で妻が入院となるなど、本当にどうなるかわからない状況が続いていました。
ーーそうだったのですね…奥様も赤ちゃんも、本当に無事で何よりでした。
添田:28週目、1200gほどで生まれた後は、NICU(新生児集中治療管理室)にて入院していました。ドラマなどでNICUの存在は知っていたものの、いざ自分の子が入ることになるとは思ってもいなかったです。
ただ幸いなことに入院先の病院が、赤ちゃんと親との接点やふれあいを大事にしてくれており、面会の機会が多くとれたので、毎日会いに通っていました。
――それで、ご出産後にすぐに育休を取るのではなく、病院に通いながら仕事を続けていたのですね。
添田:はい。12月上旬に生まれ、2月末に退院するまでの約2か月半、ほぼ毎日病院に通いましたね。
本来は週3日出社がある月だったのですが、諸田さんにも相談させてもらって。週1日は出社、それ以外は病院でリモートワークをしながら、嫁さんと子どもに関わるようにしていました。働き方を変えて家族との時間を取るという選択は、会社の考え方と合わないとできなかったので、相談できたのはとてもありがたかったですね。
育休についても諸田さんとも相談し、2か月間取ることにしました。お金の心配も少しはありましたが、何よりNICUで本当に小さい体で一生懸命生きているのを見て、自分が待ち望んでいた子どもと過ごす時間を大切にしたいという気持ちはより強くなりましたね。
――諸田さんは、添田さんと育休の相談をされたときはどのようなお気持ちでしたか?
諸田:そえちゃんの子どもへの思いや、奥さんと子どもと一緒に過ごしたいという強い気持ちは前から知っていたので、育休だけでなくその周りのことについても良い形にしたいと思っていました。なので通院や育休について相談してくれたことは、実は嬉しかったです。
ブライエッジが大切にしている考え方として「人生と仕事の幸福度を上げていく」という言葉を日々社員にも伝えていますが、これはお客様だけでなく、社員の幸福度も上げていくものだと思っています。
今回育休を取るそえちゃんだけでなく、社員みんなそれぞれ、人生の中に仕事があるんですよね。皆の人生には、家族とか、応援してくれる人がいるわけで、そういう家族の幸せのためにいてほしいと思っていますし、その方が自身も幸せだと思うんです。だから会社としては、家族の幸せのためを想う社員を全力でサポートしたいと、会社の代表としてそう思っています。
そえちゃんに限らず他の社員みんなに対しても、「仕事をするだけが会社ではない。自分の人生を豊かにすることが、ブライエッジで叶えられるんだ」と思ってもらいたいですね。
――通院中の、今までと異なる働き方に対して、社内の反応はいかがでしたか?
添田:本当に温かかったですね。出産報告でも社員みんながとても喜んでくれましたし、同じように早産を経験した社員から「大丈夫!」という言葉をもらったり。たくさん声をかけてもらって嬉しかったですし、何より救われました。
諸田:通院期間中のリモートワークについても、特に事業部のメンバーは快く受け入れてくれていましたね。幸い、そえちゃんの出社日が減っても他の人にしわ寄せがくるようなことはなく、あくまでリモートワークの割合が増えるというだけではあったので、事業部メンバーも理解しやすかったと思います。もちろん今までも全社的にリモートワークは取り入れていたので、社内としても大きな変化はなく、スムーズに進めることができていました。
2.安心して休める社内の体制づくり
――育休に入られるまでの間、具体的にどのようにして体制を整えていったのでしょうか?
添田:まず私の業務としてはRA(法人営業)とCA(キャリアアドバイザー業務)がありますが、RAとしての引継ぎがメインとなりました。具体的には、担当しているクライアント企業様をリストアップし、事業部内に相談して振り分けを決めさせてもらい、新担当の顔合わせや引き継ぎのあいさつを行いました。
よかった点で言うと、「添田の企業を引き継ぎたい!」と思える状況が作れていたことでしょうか。担当しているクライアント企業様のことを日頃からチームにも発信していましたし、代表・経営者様とのリレーション案件ばかりでしたので。メンバーとしてはチャンスと感じてくれたり、武器が増える!と捉えてくれていました。
CAとしての候補者様の対応は、あえて引き継いでいません。まだ何が正解かわからないというのが前提で、すでに関係性を築いている候補者様とは日程調整のやり取りがメインではあるので、育休中に発生しても私のほうで対応することにしました。私としても”浦島太郎状態”にはなりたくないですし、あえて仕事・会社とつながっていたくて。もちろん周りのメンバーがサポートできる内容ではあるので、手が離せずに難しいときはメンバーに依頼するつもりでいます。
諸田:完全に仕事や会社から離れてしまうのではなく、会社として例えばお花見や運動会といったイベント事を通して、お休み中の方や家族とコミュニケーションが取れる機会を作っていきたいですね!
――創業メンバーとして長く在籍されている添田さんだからこそ、引き継ぎが難しい仕事などもあったと思いますが、引き継ぎまわりで苦労したこと、壁になったことなどがあれば教えてください。
添田:引継ぎ自体が大変というよりは、子どもの退院が状況次第ということもあったため、いつ退院していつから育休に入るか、具体的な日取りがなかなか決められなかったことが大変でしたかね。でもクライアント企業様も社内にも事情は理解してもらっていたので、安心ではありました。
人材の仕事上、候補者様の進捗状況やフェーズによっては引き継ぎが難しいケースも今後は起きうるかもしれません。完全にこうと決めきるよりは、柔軟にかつ慎重にやる必要があるのかなと感じました。
諸田:退職となるとまた話は変わりますが、育休は戻ってくる前提ですし、あまり引継ぎのボリュームはなかったように感じます。かつ、早めに引継ぎも進めてくれていたのと、常日頃からそえちゃんは企業様のことや業務のことを事業部内にもアウトプットしていたので、皆の理解もスムーズだったように感じますね。
――育休を取るうえで不安に感じている部分はありますか?
添田:子育ての不安だけです!(笑)
業務についてはあまり不安はなかったですが、強いてあげるとするならば復帰後、クライアント企業様の採用成功への貢献に時間がかかることでしょうか。弊社のコンサルタントの職務性質上、候補者様とのご面談や企業様との選考の部分に時間を要するため、育休復帰後すぐには以前と同様の価値をクライアント様へ提供できるわけではなく、少し時間がかかってしまうかなと思っています。
あとはブライエッジのコンサルタントとして育休を取るのは初なので、私が実体験してみてどういうことが必要か、などを振り返って次の人に活かしていけたらと思っています。
3.仕事の意義を高めること、そのためにも人生の幸福度を上げていきたい
――誰かが産休育休や長期休業に入ると、周りのメンバーに仕事が割り振られて業務量が増え、場合によっては迷惑だなと思う空気が生まれることもあると思うのですが、そのあたりはどのように考えていますか。
諸田:先ほどもお伝えした通り、ブライエッジでは「人生と仕事の幸福度を上げていく」ことを大切にしています。
子どもを産まないという選択肢もある中で、育休産休を取る方にだけ優しくしているように見えたり、不公平感を感じる人は出てきてしまうかもしれません。ただ、子どもだけが人生ではないですし、パートナーやご家族と過ごす時間を大切にする、というのも大切だと思っています。まだ「育休」のように分かりやすい制度や仕組みがあるわけではないのですが、社員の人生は社員それぞれなので、どんな形でも大切に思ってくれる会社だ、という心理的安全性は保っていきたいですね。
また、育休を取る本人は「周りに迷惑がかかる」と思ってしまうかもしれませんが、そうならない体制づくりが会社として大事であり、仕組みにすることで解決できることはたくさんありますので。
あとは出産に限らず、祝い事や嬉しいことは皆で喜べる会社にしたいですね!
――最後に諸田さん、これから育休に入る添田さんへメッセージをお願いします!
諸田:私も4人の子どもがいますが、成長なんてあっという間ですし、一緒に過ごせる時間は本当に短いです。2か月は長いようであっという間なので、濃い時間を過ごしてほしいです。
またこの育休という大事な時間に、ブライエッジで学んだタイムマネジメントやプライオリティマネジメントも活かしてもらえるといいなと思いますね。人生の中に仕事がある、ということは、仕事で学んだことを人生に活かすこともできるので。ぜひ有意義な時間にしてください!
※本記事は2023年2月のインタビュー時点の内容です。
次回、育児休暇から復帰した添田さんに改めて育休期間についてや、復帰後の様子をお話うかがう予定です。お楽しみに!
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