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「触れる」を考える③:触れる時に大切にしていること

誰にでも効果が出る!方法なんぞありません


ハンドリングやタッチなど、技術的なことを学ぼうとする時、


「すぐに使える・効果が出る」


「〇〇の症状の時にとりあえずやっといた方が良いこと」


みたいな、いわゆるお手軽な方法を知りたがる人がいます。


もちろん、そんなのあったら良いですよねー。

あったら楽ですもんね。



でも、


ないです。


そんな都合の良い技術。


これだけやっとけば良くなる。

なんて方法があれば、セラピストの学校やセミナーでもそれだけやれば済む話です。


でも世の中には、古くからずっと続いている手技や理論、新たな手技や理論、そして回復メカニズムの研究が出ていますよね。


それって、この方法で誰でも良くなる!って方法が確立されていないこと、そして今よりももっと患者さんを良くする方法はないか?!と模索し続けてる素晴らしいセラピストさんや研究者さんがいるってことだと思うんです。


どんな手技や理論でも、それが目の前の患者さんに同じ効果が出るわけではないですよね。

すごく効果が出る人もいれば、他の方法にした方が効果が大きい人もいます。

個人差があるわけですよね。


また同じ手技だとしても、提供するセラピストが違えば変化に差が出てきます。


だから神の手を持つと言われるセラピストさんもいるわけですよね。


セラピストの説明の仕方、患者さんの説明の解釈の仕方によっても変化に差が出るでしょうし、臨床における患者さんの変化って、


患者さんとセラピストの相互作用の結果生まれてくるもの


だと思うんです。


見かけだけの手技で差がつくのはこれが原因だと考えています。


ということで、今回のテーマ

「触れる時に大切にしていること」ですが、

まず今回お伝えしたいことは、


不快なことはしない

2023.こまつ


これに尽きます。

善良なセラピストさんは、患者さんに介入する時、


少しでも良くなって欲しい

昨日よりももっと良い変化に繋げたい

できないことができるようになって喜んで欲しい


と思って関わっています。

多分。


でもその熱い思いが、裏目に出ることもあります。


触れる瞬間に、患者さんの姿勢を崩す(押す・引く)ような刺激になれば、脳卒中などでバランスが不安定と感じている人には、健常者では気にならない程度の押す・引くような刺激でも、すごく不安定さを感じ、倒れそうに感じてしまう方もいます。


触れる手の力が強ければ、患者さんは動きよりも掴まれている部分ばかりが気になってしまうかもしれません。


指先だけで触れれば、くすぐったさを感じる人もいます。


また優しさのあまり把持する力が弱ければ、感覚障害を持つ方には何をされているか分からない、こともあります。


ハンドリングで少しでも患者さんに良い変化を!と考えることは大切です。
でもまずは不快な刺激になっていないか?を気にしてみるのもオススメですよ。



【こまつの活動】

◼️人材育成
 ・名古屋・東京での定期的なセミナーの開催:日曜
 ・名古屋での不定期なナイトセミナーの開催:平日夜
 ・法人研修:リハ・介護施設スタッフの技術指導

◼️自費リハビリ
 ・名古屋を中心に愛知・岐阜・三重への訪問自費リハビリ

などを行なっています。詳細は以下のリンクより👇


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