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コントラクトブリッジをテーマにしたオペラ作品があるという話

これまでの記事では文学作品や美術作品の中にブリッジが登場する例をいくつかご紹介してきましたが、今回ご紹介するのはなんとオペラです。音楽と演劇で構成されるあのオペラでカードゲームであるブリッジをテーマにするとは一体どんな作品なのでしょうか??

オペラのタイトルはずばり「A Hand of Bridge」。オペラではありますが、約9分の短編作品です。日本では「ブリッジゲームの手札」「ブリッジの手札」「ブリッジ遊び」などのタイトルで公演が行われた例があるようです。(参考:昭和音楽大学オペラ研究所のオンラインデータベース練馬文化センター「主催・共催公演ページ」

作者はサミュエル・バーバー(1910-81)というアメリカの作曲家です。歌劇作品を多数手がけた作曲家だそうですが、「A Hand of Bridge」は1959年に初演されました。

上記のリンクの通り、スコア(楽譜)も販売されていますが、こちらに使用されているイラストを描いたのはバーバーの友人だったアーティストのアンディ・ウォーホルなんだとか。

(ちなみにウォーホルがデザインしたカードもあります↓)


このオペラは二組の夫婦がブリッジをプレイする中で、それぞれが抱える思いを順々に歌で独白するという形式になっています。

Youtubeに「A Hand of Bridge」の公演の動画がアップロードされていたのでご紹介します。(こちらは2013年のCasa dei Mezzo Festivalというイベントでの公演だそう。)

4人がテーブルについてオークションをするところから始まるので、ちょっと笑ってしまいますね。

さらに、このオペラを元にした短編映画まで制作されているのだとか!2017年(思ったより最近の話!)に制作されたこちらの映画は15分のショートムービーで、いろいろな映画フェスティバルで賞も獲得しているそうです。(下記リンクは公式サイト↓)

本編は有料配信で見ることができますが、予告編動画がありますので気になる方は下記リンクの動画をご覧ください。

とってもモダンでオシャレな演出となっていますねー。ちょっと大人向けでしょうか。

というわけで、ブリッジをテーマにしたオペラのご紹介でした。当方は音楽関係には明るくないのでこのオペラ作品も偶然発見しただけなのですが、どうしてバーバーさんが「ブリッジをオペラにしよう」と思ったのか大変気になります…興味を持たれた方は是非ご覧になってみてくださいーではー。

サポートはコントラクトブリッジに関する記事執筆のための調査費用、コーヒー代として活用させていただきますー。