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防災バッグ・非常持出袋にトランプカードを1組入れておこうという話

9月1日は「防災の日」。1923年の9月1日に「関東大震災」が発生したことや、台風シーズンである9月に防災意識を高めようと創設されました。
最近も台風や大雨が続いていますが、この機会に自宅の「災害への備え」を見直している方もいらっしゃるかもしれません。
それよりも「コントラクトブリッジのブログでなんで防災なの?」と思われる方もいると思いますが、近年「防災バッグや非常持出袋に入れておくといいもの」として「トランプカード」が注目されていることをご存知でしょうか。
本当は防災の日にちなんで9月の頭に書こうと思っていたのですが、夏バテしていてすっかり忘れていたので10月になる前に書いておこうと思いますー。

トランプカードやアナログゲームを避難袋に?

一般的に災害時への備えとして準備するものといえば、食料、水、ライトやヘルメットなどが思い浮かびますが、「トランプカード」は一体何の役に立つのでしょうか?
2018年のものですが、警視庁警備部災害対策課Twitterでこんなツイートがされていました。

なんと「避難所生活の気分転換グッズ」としてトランプカードがオススメされているのです。「カードを〇〇の代わりに使って…」みたいなことではなく、普通にゲームをするための用途ということなんですね。

これ以外にも、トランプカードや電源不要のアナログゲームを非常持出袋へ入れることをアドバイスする記事がいくつかありました。(以下は一例↓)

当方はこういったバッグを「避難袋」と呼んでいたような気がしますが、正式名称は「非常持出袋」なんですね(個人の感想)。

「娯楽がないと人間でいられない」

さて、避難生活を経験したことがない人の中には「非常持出袋にトランプなんて」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、トランプカードやアナログゲームが避難した人たちの心の支えとなることが大いにあるそうです。
以下の記事はNHK生活情報ブログによるものですが、災害時に避難所でアナログゲームが活用された事例を取材したものです。

これを読むと、アナログゲームが人々の不安や緊張を解きほぐしたり、避難所生活のストレスを解消したりすることに大いに役立ったのだとか。先行きが見えない状況の中、避難所でただじっとしているしかないというのは辛いものです。非常時でなくても、嫌なことやストレスに苛まれている時にブリッジやその他のゲームに熱中してスッキリすることがあると思いますが、災害時の「心のケアグッズ」としてアナログゲームがあると安心かもしれません。

非常持出袋に入れておくなら、使っていないノベルティや100円ショップのトランプでOK

非常持出袋は日常的に使うものではないので、カードを一度入れるとずっとしまいっぱなしになってしまいます。ですので、普段遊んでいるカードではなく、ノベルティでもらったような使っていないカードを入れておけば良いでしょう。
ただ、最近は昔ほど景気が良くありませんからノベルティを配る企業も減っています。「もらい物のいらないトランプカードなんてウチにはないよ」という方もいるでしょう。そんな時は100円ショップでカードを購入するのが便利です。実際に購入したことがありますが、安価なのにこんなにしっかりしているとは、と感心しました。

以前100円ショップで購入したトランプカード。
手前のプラスチックトランプは「ブリッジサイズ」。
奥の紙製トランプはブリッジサイズよりも横幅が広い「ポーカーサイズ」

また、使い古したカードがある方は、これを機に新しいカードを買って、古い方を非常時用に回してもいいですね。

というわけで、防災グッズにトランプカードを加えてみよう!という記事でした。ブリッジはゲームを始めると「一回では終わらない」のが普通ですから(多くのブリッジプレイヤーにとっては…)、避難所でじっとしていないといけない時に楽しむゲームとしてはうってつけです。また、ブリッジを知らない人がいれば、ルールを教えることが避難所の雰囲気を和ませる話題となるかもしれません。
もちろん、避難しなければならないような災害に巻き込まれないことが何よりなのですが、「そういうこともあるんだな」と心に留めておいていただけたら幸いですーではー。

<関連はしていないけど>トランプカード関係の過去記事はこちら


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