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フランス文化から女性の働き方について考える


私がフランスにハマる理由

私事ですが、最近、フランスにハマっています。
パリはキラキラしたイメージで女性の憧れではありますが、本当によくフランスを知っている人は、それを完全に否定します。私はそれを踏まえてパリに行ったのでキラキライメージがぶっ壊されたわけではなく、みなさんが言っていたことが『あぁ、こういうことか』と納得しました。
一言で言うと、日本とは真逆の文化の国です。

トイレには便座がないところがあります。
メトロではポケットにスマホも財布も入れておけません(スラれます)。
電車は当たり前のように遅れてきます。

美容もそう。肌老化のほとんどは、紫外線によるものだと言われています。その紫外線をブロックしてくれる『もともと我々の肌に備わった日焼け止め』とは、皆さんが嫌うメラニン色素です。この人類に装備された日焼け止めは黒色人種が一番多く、ついで私たち黄色人種。白色人種に関しては、ほぼメラニンを産生する機能がありません。では、その装備された日焼け止めを持ち合わせていないとどうなるか、というと、紫外線が皮膚深層にまで到達し、肌の赤ちゃん細胞を作る部分へダメージをあたえるため、これが肌老化の原因となります。そしてそれは、皮膚がんへにも繋がる可能性があります。日焼け後に赤くなって黒くならない人は、メラニンを産生する能力が低いので、日焼けには注意が必要です。
フランスは比較的白色人種の人が多いかと思います。なので日差しには気をつけないといけないにも関わらず、みなさん比較的あんまり気にせず日焼けを楽しんでいます。それは、『将来の肌老化を気にするより、今のバカンスを楽しみたい!』という大らかな性格、そのもの!ビーチどころか、普段のちょこっとの外出でも日焼けを気にする日本人とは、大違いです。私は美容の仕事をしてはいますが、元々はおおらかな体育会系の性格ですので、フランス人の考え方は大いに理解できます。(というか、賛成です!レジャーで楽しんだ日焼けは、あとでケアすればいいんです。)

さらには、働き方にも表れています。
1月行った1週間のパリでは、友達と郊外に1泊2日の小旅行に出たのですが、そのときに友達が予約してくれたホテルでのこと。友達は朝食込みで予約したはずなのに、なぜかバウチャーには朝食の記載がありませんでした。予約画面をスマホでスクショしていたので(そこには朝食込みの記載あり)、それを見せながらホテルの受付に聞いてみるものの、『私は知らない』の一点張り。日本だと『こちらの不手際で申し訳ございません』からはじまり、おそらく朝食をつけるのが当たり前のサービスであろう…。しかし、フランスではバイトであろう若いマドモアゼルですら、『私は知らん!』で黙らせてくる。私はある意味、ものすごく感心してしまいました。確かに、そのマドモアゼルは予約システムのことは知らないでしょうからね…。(この仕打ちには、さすがにフランス人の友達もイラついていましたが。)

なにをとっても日本とは真逆のフランス文化。
これが日本の『おもてなし』や、『ハイコンテクテスト(空気を読む)』文化で凝り固まった私の概念を鮮やかにぶっ壊してくれるのです。さっきのホテルの例を挙げると若干悪いイメージになりがちですが、一周回って考えると『ものすごく自由』とも思えてきます。もしくは自分をすごく大事にしているように思えてきます。『嫌なものは嫌!』『知らんもんは知らん!』という、子供のような反応。子供にだけ許されるような態度ですが、そもそも大人が同じような態度をしてはいけないわけではないはず。そうであるはずなのに、なぜかそのような空気になってしまっているのは、日本だからなのではないかと思っています。『おもてなし』の文化は他人を敬うとても素晴らしい文化ですが、その反面、どこかで自分の意思を押し殺してしまう面もでてきやすいように思います。他人を想うあまり、自分ばかりを犠牲にするのはいかがなものかと思うわけです。


フランス人の働き方から考える

自分を大事にしている(と私は思う)フランス人たちの働き方は、私を感心させました。私は昨年の6月に1ヶ月間フランスの地方で民泊をして、大きなメゾンの1部屋を借りて滞在していました。そこにはオーナーの若い女の子や、私と同様に部屋を借りて滞在していたフランス人とベルギー人の男の子がいました。みんな自分の仕事が大好きで一生懸命!でも仕事ばかりではなく、アフター5やウィークエンドを『思いっきり』楽しんでいるのです。私はといえば、仕事に一生懸命に『なりすぎて』、仕事後も休日も、日々の疲れを癒して終わり…。100あるHPを120仕事で使ってしまって、仕事が終わった後に遊びにいく余力なんて残っていません。フランス人の男の子なんて、土木系のお仕事で一日中力仕事をして帰ってくるのに、帰宅後も街に飲みに行ったりして。私にはその体力が信じられませんでした。
他のフランス人の友達たちも本当に元気で、仕事が終わった後は友達と飲みに行ったり、ジムに通ったりしています。私はその元気さを尊敬するとともに、『自分は仕事が終わった後にはそんなパワー残っていない』と彼らにいうと、必ず『やっぱり日本人だね〜』という返事が返ってくる。世界的に日本人が働きすぎなのは、有名なようです…。
仕事は大事、でもプライベートはもっと大事!という頑ななフランス人のポリシー。ここでも自分を大事にしているフランス文化を痛に感じました。

こうして何度かフランスに足を運んだことで、私はいかに自分で自分を縛り上げてきたんだろう…。と思うようになりました。仕事は大好き。大好きだからこんなに続けていられるのですが、『もう少し緩めてもいいのではないか』と思えるようになってきました。私の性格柄、ひとつのことに120%を注ぐのは簡単です。でも、ひとつのことを80%で臨んで、20%の余力を残して終わる…というのは、とっても苦手。その20%が『怠けてる』と後悔してしまうのです。でも、将来的に長く仕事を続けていくためにも、そろそろそれに慣れていかないといけない気がしてきました。


女性のライフステージと働き方について考える

女性は結婚や出産、子育て、介護など、ライフステージの変化により生活環境が大きく変化しやすく、それにおいて仕事との両立に悩むことが多いようです。私もサロンで、お客様からよく悩みを打ち明けられたり、それに伴って体調を崩して来られる方もいらっしゃいました。幸い(?)にも、私は独身で一人暮らしですので、自分の仕事に120%を注いでこられる環境がありました。(120%を注いでこれたからこそ、今のBricoがあると確信していますが。)仕事しかしてこなかった私が唯一言えることは、仕事はひとつの生きがいになり得ると思います。しかし、人生、さまざまなライフステージの変化がある中で同じペースで仕事を継続するのは、やはり難しいのではないかと感じはじめています。そして仕事の優先順位が、家庭に勝ることは滅多にないのではないかと思います。とはいえ、『どちからを選ばなくてはいけない』というのは私は間違っていると思うのです。

今日、仕事のしかたは色々な選択肢ができるようになったと思います。正社員はもちろん、契約社員、パート・アルバイト、業務委託。インターネットの普及もあり、誰でも簡単に小商いをはじめられる時代にもなりました。私が独立したときと比較すると、個人事業主で働くという選択肢は、ものすごくハードルが下がったのではないでしょうか。私は結果として、個人事業主で働くことが一番性分にも生活環境的にも合っていたので、現在でも継続して働けられています。いずれの働き方もメリットデメリットがあるのは間違いないですが、それは個々において全く異なると思います。『家庭を優先したいけど、せっかく身につけた技術を少しでも継続できる働き方がしたい』『自由度よりも、安定した収入を優先したい』『とにかく技術と経験を身につけたい』など、働くことに求めるものはそれぞれでしょう。とはいえ、自分に合う働くフィールドを見つけるのは難しいのではないでしょうか。『それでは自分で作ろう!』と、自身で働きやすいフィールドを一から作るのは、一見一番よい選択のようで、かなりの時間と労力が必要になってしまいます。


女性の社会進出って…結構、酷ですよね?

私は鍼灸学校を卒業してからこれまで、美容皮膚科や派遣社員でのテレアポ、シェアサロンで開業を経て、現在の働き方に落ち着いています。一通りのいろいろな働き方を経験し、特に独立開業してからが長いので開業の大変さも知っています。近年は女性の社会的な独立や活躍が薦められる時代ではありますし、私自身独立して良かったと思うので、是非皆さんにも独立開業をお薦めしたいところではあります。ですが、女性のライフステージの変化からすると『独立は非常に酷な選択肢な一面もある』と実感しています。店舗の内装からコース設定、ホームページやSNS管理など、接客以外にやることがとても多いのです。ですので、すぐに働き始める(すぐに収入につながる)ことは難しいどころか、まとまった初期投資が必要になります。さらには、自由が効きそうで意外と効きません。始めたからには、すぐに辞めずらい状況になってしまいます。なぜなら、様々な責任はすべて自分が負うことになるからです。とはいえ、私はどんなライフステージの女性も活躍することを応援したいと思いますし、さらには開業当時の自分を思い出し、私も微力ではありますがサポートできたらいいな、とも考えるようになりました。


spa Bricoが独立の最初の一歩をサポートします!

そういうわけで、当の本人の働き方を見直すと同時に、Bricoという場所で共に活躍してくれる女性を探しています。私は鍼灸学生時代、美容の技術を学ぶために様々なフェイシャルやボディのセミナーに参加をしてノウハウを学んできました。しかし、学んだだけでは身につきません。私は学生時代にバスケットボールをしていたので、いつもその経験にシンクロさせてしまうのですが、シュートフォームも教えてもらったら終わりではなく、体に染み込むまで繰り返し練習する必要があります。試合で相手にプレッシャーをかけられているシーンでも、きれいなシュートができないと得点になりません。そうなるには、繰り返しの練習が必要です。それは、鍼灸の技術もフェイシャルの技術も同じだと思っていて、とにかく回数をやらなくてはいけない。ですが、学生時代ではなかなかその機会もありませんでした。

他にも、なかなか思い通りにならずにもどかしい思いをした経験はいくつもあります。自分でシェアサロンを探していた時も、自分の好みのインテリアの場所がなかったですし、レンタル料も高くてほぼ実入がなかったのを記憶しています。ベッド以外の什器はすべて自分で持ち込まないといけないので毎回荷物が多く、前もっていろいろと購入するものが多かった記憶があります。
さらには集客もゼロから自分でしなくてはならず、経験をたくさん積みたくてもなかなか難しい現状にありました。

そんな経験から、是非これから鍼灸師やセラピストとして活躍したい、経験をたくさん積みたい、または現場復帰したいという女性セラピストさんの、はじめの一歩をサポートしてあげられるようなことを考えています。

・業務委託契約で予約があった時のみの出勤スタイル
・ご自身の得意なスキルや伸ばしたいスキルを考慮して、メニュー設定から一緒に考える
・Bricoの知識や技術で教えられることはシェアします
・サロンの什器や鍼等はご自身で用意する必要なし
・spa Bricoやfukadasoの認知度を利用して、一緒に集客をする

前置きのフランス人のように、仕事にもプライベートにも邁進できる環境を一緒に作れたらいいなぁと考えており、自分自身もマインド改革中ですので協力してほしいです!(笑) 業務委託契約スタッフを探しながら、それを絡めた技術セミナーも検討しています。こちら若干名のモニター様を探していますので、ご興味ある方はご連絡ください!

12年目のぶりこは、とりあえずいろいろチャレンジしていきます〜!ご縁があれば、嬉しいです◎


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