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【 れんこん : 余分な熱を収め、胃腸を丈夫に 】

は、生薬としても非常に重宝されている植物です。
種から茎、葉、根っこ(れんこん)まで、全てが薬効を持つ、素晴らしい植物。
簡単にご紹介すると、花のめしべは強腎に。節は止血に。実は胃腸を丈夫にし、安眠効果果托は血の巡りに。茎は母乳の出を良くし、葉と花は暑気あたりの解消に効果があります。
(花托、果托は、どうしてもトイストーリーに出てくる宇宙人にしか見えないのは、私だけですか?)

今回は、根っこであるれんこんについて、詳しくご紹介させていただきます。


れんこんは野菜として、私たちの生活にかなり馴染みがありますね。
正直、私はれんこんが蓮の花の根っこというのは、ここで勉強して初めてしりました、、(恥ずかしい、、)
れんこんは、どんな体質の人にも害のない食材です。
寒熱は『平』にあたりますが、体にこもった余分な熱を収めるはたらきがあり、蓮の葉同様に暑気あたりに効果的です(生食)。
また、加熱をすると血にこもった余分な熱を除いて血行をよくするため、イライラしやすい『気滞鬱血』タイプの人、高血圧タイプの『肝陽亢進』タイプの人にもにおすすめです。

その他、生食ではのどを潤す効果があり、体に熱がこもって水分を欲しがる人の過剰を抑えます。またお酒の毒を解消するので、お酒のアテとしてもよいでしょう。
胃腸を丈夫にするはたらきがあり、さらに加熱をすると下痢止めにもなります。
もともと胃腸が弱く、エネルギー不足タイプである『気血両虚』『脾気虚』タイプの人にはおすすめしたい食材です。
止血効果、血を補う効果もあり、ここに書ききれないくらいです。



れんこん独特の粘り気は、水溶性食物繊維(未だムチンという表記をしている文献も多数あり)という成分です。れんこんの水溶性食物繊維は、胃腸の粘膜を潤し(胃粘液ムチンの働きを助ける)、保護する働きがあります。

れんこんの皮に多く含まれる、ポリフェノールの一種であるタウリンには止血効果が認められています。
ムチンと合わせて、胃潰瘍などの慢性疾患に効果的にはたらきます。
また、貧血にも効果的というデータもあります。

含まれるカリウムは、利尿を促し、血圧を下げる効果があります。

ビタミンCも含まれており、抗酸化作用と合わせて胃粘膜を丈夫にするコラーゲンの合成を助け血管壁を強くします。


れんこんは栄養価が高く、書いていてもなかなか絞りきれず…結果長文になってしまいました…
蓮の薬効、やはり素晴らしい…
生食だと熱取り、潤い補給、加熱だと血流改善、整胃腸と、ざっくり覚えると良いでしょう。

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