"Entrée" behind-the-scenes➄ゴヴィンダ

"南の国で物欲しがって踊る 少女の瞳が不安なほど綺麗で
お金だしたら集まる子供達 「何も問題無いよ」と言ってたよ"

2014年3月。僕はインドを旅した。
友人たちとの笑い合う旅でありながら、
僕はあらゆる情景や状況、それにまつわる感情を走り書きでメモせざるを得なかった。それも、大量に。
ジョージハリスンは、何故インドにあれほどまでに惹かれたのだろう?
クーラシェイカーは、何故東洋哲学に心酔したのだろう?

僕のメモに、その答えの片鱗のようなものがあった。

4年間、何かしらの壁にぶち当たった時、或いは—生きてゆく方向がぼやけてしまったとき、僕はいつもそのメモを何故か見返していたんだ。

そこには、毎日いくら考え込んでもたどり着けない、真理のようなものがあった。
あのとき、インドにいたあの瞬間、僕は世界全体の空気を感じた。世界全体の空気を切り取った。
そこには、悲しい俯瞰と幸せそうな主観があった。

そう、いつだって世界は、悲しい俯瞰と幸せそうな主観でできている。
僕とEntréeの"僕"は、ドッペルゲンガー。一心同体でもある。
僕の思いを、"僕"に重ねた。それが、「ゴヴィンダ」。
ほとんどすべて、当時のメモのまま。



"命の値段は国によって違うの 水の値段は違うみたいだけれど
鼻にココナッツの香りが抜けてって 猿の時代を思い出した気がして"

BRIAN SHINSEKAI - ゴヴィンダ(1st Album『Entrée』収録)
https://open.spotify.com/track/3TWjsSXeOJw12S3rQLBOcL

2018年、ビクターよりメジャーデビュー。シンガーソングライター/トラックメイカー。愛猫カールをこよなく愛す。ベイスターズと北欧料理に励まされるピアノマン。◆新曲「三角形のミュージック」MV→https://youtu.be/hKb500zLQCE