アートは全ての不幸を昇華する
ミッドナイトスワン#映画感想文
なんだかとんでもない映画に出会ってしまった。
俳優草彅剛が大好きだったけどついに行くべきところに行ってしまった感じ。
外に出て新宿の街を歩くと凪沙さんがふっと現れそうだった。
一体文化とか芸術って何のためにあるのかは
人生における全ての不幸や苦しみを天からの光のように照らして昇華してしまうという途方もないパワーを持っているものなのだとわかった。
それが新宿の裏通りの公園での踊りでも一主婦が描く趣味の絵でも。
「生きるための作業」に飲み込まれそれが成就しない時でもアートはそこに必ず存在してその人の人生を照らしてくれる。
そして力ありきの世界の醜さを浮き彫りにさせる。
バレエであれ音楽であれそこにそれがあるだけで美しい人生という銀粉をかけてくれるのがアートだと言うことを、人間の生きる美しさだと言うことを示してくれた物語だった。
凪沙は愛とこの世の美しいものを見れた。
それだけでも生きると言うことに価値があるのではないかと思う。
たとえその頬に一筋の涙が流れたとしても。
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