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2021年度・新メンバー募集について

岩手県遠野市で官民一体となって取り組んでいる「ビールの里プロジェクト」は、2021年度に新しい仲間を募集します。

ビールの里プロジェクトについて
遠野はビールに欠かせない原料のひとつであるホップの栽培面積が日本一を誇る地域です。しかし、近年は高齢化と後継者不足により生産者が減少し、ホップ栽培は危機的な状況となっています。地域の資源であるホップを未来に残していくため、そして人口減少や観光客の減少、産業の衰退などの地域課題も合わせて解決するために、私たちは「ホップの里からビールの里へ」を合言葉に新しいまちづくりに取り組んでいます。

ビールの里プロジェクトのこれまでの成果

ホップ農業の衰退を解決する挑戦は、キリンビール株式会社と遠野市で2007年から始まりました。当初は、行政とホップ農家、大手企業での取り組みでしたが、2016年頃から移住者を積極的に受け入れることでプロジェクトを前に進めています。

その結果、遠野醸造という新しい醸造所ができ、遠野ビアツーリズム遠野ホップ収穫祭によって多くの観光客が遠野に訪れるようになりました。遠野ホップ収穫祭は、2019年に約12,000人のファンが全国から集まるなど、共感を生み出す大きなイベントに成長。

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直近5年でホップやビール関係の仕事をするために遠野に移住したのは20名ほど。全国的にみるとホップ農家は減少している状況ですが、遠野は若手農家が増えています。

取り組みについては全国的にも認知度が上がってきており、表彰される機会も増えてきました。

<表彰歴>
・2017年 ふるさと名品オブザイヤー コト部門 地方創生大賞
 https://furusatomeihin.jp/2017/koto_2017.php
・2020年 JTB交流創造賞 審査員 特別賞
 https://www.jtb.co.jp/chiikikoryu/koryusouzousho/15/bunka_04.asp
・2020年 世界に伝えたい日本のビアカルチャー 最優秀賞
 https://www.jbja.jp/archives/29542

地域で活動する仲間や、地域外から応援してくれる仲間が増えたことで、挑戦できる幅が広がっていることを感じています。

コロナ禍の中でも、地域事業者で連携しながら、ビールの里プロジェクトを一歩一歩前に進めています。

私たちが解決したい課題について

イベントやツーリズムによって地域は盛り上がりはじめていますが、ホップの栽培現場は厳しい状況が続いています。毎年収穫が終わり、農作業が落ち着いた頃から、「〇〇さんが今年でホップを辞めるかもしれない」という声が聞こえ始めます。現在進行形で、ホップ農家の減少は続いているのです。

ホップの栽培現場にはまだまだ多くの課題があります。生産者の減少、施設や機械の老朽化、生産者組合の維持、新規就農者の経済的自立の難しさなど、就農者を増やすだけでは解決できない構造的な課題が多数存在しています。ホップ農業を未来に繋げるためには、これらの構造的な課題を解決し、新しい栽培モデルへの転換が必要です。

昨年、その構造的な課題についてまとめましたので、読んでいただけると嬉しいです。

これまでの取り組みとして、ホップ農家、キリンビール、遠野市、民間事業者で課題解決の方法について議論を重ねてきました。その結果、理想的な栽培モデルや、未来のホップ産業に向けたロードマップなどの計画が少しずつ決まってきています。また、ふるさと納税を通じた寄付によって、活用できるプロジェクトの財源も集まってきています。

募集する人材について

今回募集するのは、栽培現場の課題解決を一緒に進める「ホップ栽培コーディネーター」です。持続可能なホップ栽培に向けた計画を現場に落とし込んで、構造改革を共に実践していくメンバーです。

遠野のホップ農家を束ねる遠野ホップ農業協同組合と、持続可能なホップ栽培に向けたプランニングを担当する株式会社BrewGoodと連携しながら進めていただきます。

日本各地の栽培現場も遠野と同様の課題を抱えています。遠野での課題解決が進めば、日本産ホップ全体の未来を変えていくことができるかもしれません。大きなチャレンジですが、地域内外の仲間や、応援してくださる皆さんと力を合わせれば、持続可能なホップ栽培はきっと実現できるはずです。

【パートナー】
○遠野ホップ農業協同組合
遠野のホップ農家で構成される協同組合。生産者の指導、協力、援助なども行いながら遠野のホップ農業を支える役割。

<組合長のインタビュー記事>

○田村淳一 (株式会社BrewGood 代表取締役 / 株式会社遠野醸造 取締役)
和歌山県出身。2016 年に7 年勤めたリクルートを辞めて遠野に移住。2017年11 月には遠野に移住した醸造家メンバーと株式会社遠野醸造を設立し、翌年5月に遠野醸造TAPROOMを開業。また、2018年10月には「ビールの里構想」を具現化するためのプロデュース組織として株式会社BrewGoodを創業。本プロジェクトでは、コーディネーターとして移住やプロジェクト進行のサポートを行う。

<BrewGood田村のインタビュー記事>

【求める人物】
・ホップ農家、行政、民間企業の間に入って調整役として活躍できる方
・現場で見つけたファクトや仮説をもとに計画を描くことができる方
・日本産ホップの再興、ビールの里実現に向けて情熱を持って取り組める方

JOIN US!

ビールの里プロジェクトは、行政や事業者、個人の多様なメンバーが緩やかに繋がることで面として機能し、共通のビジョンを目指すモデル。組織や立場を超えて多くのメンバーがプロジェクトに関わっていることが、私たちのユニークさであると考えています。

ビールの里プロジェクトに関わるメンバー21名にインタビューした「ホップの里からビールの里へ VISION BOOK」を読むと、どんなメンバーが関わっているのかを知っていただけると思います。

大きな転換点を迎えている日本のホップ栽培。全国的に栽培面積が減少している中、このままもっと衰退して無くなっていくのか。それとも再興できるのか。

私たちと一緒に、再興の道を信じ、挑戦していきましょう。持続可能なホップ栽培モデルを実現し、遠野をホップとビールを軸にした新しい産業が生まれる場所に変えていきましょう。

この記事を読んで、興味を持っていただけたら、ぜひ仮エントリーをしてみてください。募集の詳細について記載された書類を送付させていただきます。皆様のご応募お待ちしております。

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仮エントリーはこちら
締め切りは令和3年5月31日(月)23:59まで

◎本プロジェクトは地域おこし協力隊の制度を活用するため、以下の条件を満たす必要があります。
・3大都市圏内・外に限らず、都市地域および政令指定都市にお住まいの方。(全部条件不利地域の方は対象となりません。また、一部条件不利地域にお住まいの方は区域によって違いますのでお問い合わせください。)
※特別交付税措置に係る地域要件確認表 
https://www.soumu.go.jp/main_content/000717676.pdf
採用後は岩手県遠野市に住民票を異動していただける方

◎募集要項の詳細は仮エントリーしていただいた方に個別に送付させていただきます。
仮エントリー後、募集要項送付まで少しお時間をいただくことがありますのでご了承ください。24時間経過しても連絡がない場合は、お手数ですが、brewingtono.ncl@gmail.com(担当:田村)までご連絡をお願いします。迷惑メールboxに入っていないかの確認もお願いします。募集に関してご質問がありましたら、brewingtono.ncl@gmail.comまでご相談ください。

◎この募集記事を書いた人◎
田村淳一
株式会社BrewGood 代表取締役 / 株式会社遠野醸造 取締役 
BrewGoodでは遠野市のビールの里プロジェクトの総合プロデュース、ホップやビールにまつわる新規事業の立ち上げ支援などをおこなっています。
詳しくは会社WEBページをご確認ください。
twitter : https://twitter.com/tam_jun  
Mail:brewingtono.ncl@gmail.com

サポートしていただいたお金は全てビールの里プロジェクトを推進する費用として使用させていただきます。