ある日の朝ごはん
いつもより早く、すっきり目覚めた朝は当たり前ながら気分が良い。
隣で娘がすやすやと寝ている横で「よし、今日の朝ごはんは淹れたてのコーヒーとパウンドケーキにしよう」と思った。
イギリスにきてから焼き菓子はよく作るようになった。パウンドケーキ、スコーン、マドレーヌ、クッキー。
というのもどれを買えばおいしいのかよくわからないし(買っても激甘なんてことはザラにある)、迷ってるくらいなら自分で作ってしまおうと思うのだ。
その方が安心だし、小麦粉もバター安いイギリスでは経済的でもある。
おかげでオーブンとはすっかり仲良しだ。
昨日焼いたパウンドケーキは、よく焼けた。
ふんわりあまくって、上にかけたクルミがいい仕事をしてくれている。
夫には「ディズニーランドの味がする」とわかるような、わからないような感想を言ってくれた。
玉子とトーストも食べようと思ってフライパンを温める。
おいしく目玉焼きを作るにはフライパンはうんと熱した方が絶対に良い。
十分熱したフライパンに油をひいて、卵を3つ落とす。
うん、これこれ。じゅわ〜っと音をたてて、伸びていく白身がふつふつとフライパンの上で踊る感じ。
トーストは1人二枚。イギリスの食パンは10枚切りかと思うほど薄い。
パウンドケーキと半分にカットした苺をお皿に載せて、できあがり。
大したことはないけれど、朝ごはんにはこれで十分だ。
おっと、コーヒーも忘れずに。
今日も一日笑って過ごそう。
心に余裕のある朝は、やっぱり良い。