2022年水無月 part2 引っ越し
6月11日(土)
引っ越しの日が満月の日だと知る。時が満ちるってことね、などと言っている場合ではなく、ただでさえ猫たちにとっての一大事、それがよりによってざわつきMAXな満月の日。一番繊細な朔は一昨日から精神的に落ち着くサプリを飲んでいるけど、全員飲ませよう…。
やり残していた細かいところの床の補修。引っ越しの梱包、今すぐ使わないものは大体済んだ。飾っている写真や絵は必需品ではないけど必要ではあるので、まだ。でもそういうものが最後にこんなにある…となるのが引っ越し。引っ越しとは箱に詰めること。とにかく詰めさえすれば8割終わるのが引っ越し。
ブランチにじゃがいもの味噌炒め、ピーマンを丸ごと煮ておいたの、ごはん、えのきのお味噌汁、きゅうりの糠漬け。相変わらずあまりお腹が空かないので少しずつ。梅雨時って、お米があんまり食べられなくなり、きゅうりの糠漬けくらいでいいか、となる。
ぎゃー、猫(晄)が糸を飲んだ。さっき、拾って捨てないと危ないやつ…と思った糸。でも、10cmくらいだし、大丈夫かも? いや10cmでもだめな時はだめか? 考えても無駄だ、聞こう。動物病院に電話する。10cmなら大丈夫とのこと、念のため繊維多めの餌を出すので取りに来て、と。よかった。昔、朔はボタンを飲んで内視鏡手術、ヒモを飲んで吐かせ剤で処置などしたことがある。誤飲には気をつけないと…。
夜、バレーボールアメリカ戦。すごく、すごくいい試合だった…。
6月12日(日)
海に入りたい気分、波も上がるとの予想なので海へ。の前に、ベランダのウッドパネルを剥がす。裏にキノコが生えているところなどあった。友人が使いたいとのことなので洗って乾かす。こういう作業は海に行く前にウェットスーツでするに限る。
波は上がらなかった…。でも天気は良い。この町に来て初心者のときからずっと一緒に入っている波乗り師匠。引っ越しても「いつまでも弟子」と。嬉しい。台風の、一人ではちょっと躊躇してしまうような波のときは背中を押してもらい、波がなければパドルで江ノ島を一周するトレーニング。育ててもらったなあ。
海上がりにビールを飲んでいたらどんどん黒い雲が。そして雷、土砂降り。退散。家の窓を全部開け放していたので、すべて窓の前に水溜まりが…。風向きでベッドが濡れていなかったのでよしとする。
食器を箱に詰める。一番気が重かったワイングラスと村上躍さんの急須をまず。ワイングラスは薄くて強く握っても割れるレベル。村上躍さんの急須は注ぎ口が繊細なつくり。空き箱なども使い、ものすごく厳重に梱包する。段ボールに「超われもの」「上積厳禁」と大きく書く。書いたけど自分で運ぼうか…。
6月13日(月)
引っ越し前日だけど、夜はバレーボール、イラン戦がある。願わくばその時にはもうやることはない、くらいにしておきたい。
日中は梱包、注文しておいた食器棚を引き取りに。プチプチも足りなそうだから買い足す。ふと、この町を離れるんだなあという実感が湧いてきた。引っ越しは結構したけど、このエリアの中だった。今度は隣の市で近いけど環境が変わるんだな、と思ったら切なさがやってきた。こんなに感情が動くと思わなかったな。子供の頃引越しを繰り返していた頃ってどうだったっけな。
夕方、鍵を受け取り、新居へちらっと。この隣の市はちょっとカウアイ島の風が吹く感じ。今のエリアはオアフ島っぽい。
最後バタバタしつつも、目標としていたところまでは終わって無事バレーボール観戦。イランの主力が引退したようで3-0で勝つ。最近の男子バレーはとにかく楽しそうでいい。試合が早く終わったので明日朝やろうと思っていた梱包も進めた。お風呂にゆっくり浸かって今日はもう寝よう。
6月14日(火)
引越しの日。雨。午前中早めに猫たちを移動。子猫たちはかなりダメージを受けている様子。熟女たちは、慣れっこなのか、新居に着いたらすぐに部屋を点検。
友人に手伝ってもらって新しく買った食器棚の組み立て。強制的にお昼を食べないと、飲まず食わずで動いてしまいそうなのでお昼は予約をしておいた好きなガレット屋さんへ。
午後、搬出と搬入。プロの仕事の前で邪魔にならないようにしているしかない。みるみる荷物が運び出される。いい部屋だったなあ。
搬入。これもサクサクと進む。友人が食器棚の続きをやってくれている間に、できるところから段ボールの開封。とにかく引っ越しは段ボールに荷物を入れて、荷物を出すこと。
友人たちを車で送り、遅めの夜ご飯。戻ってからも、もう少し開封。結局夜中になって就寝。
6月15日(水)
午前中インターネットの解説の工事。が、前の入居者の契約が継続中と言うことで工事ができない。管理会社に電話するも「確認待ち」で半日かかり、開設できず。明日はオンラインのクラス、場所をレンタルしてやるしかないな。
とにかく、段ボールからは全て荷物を出し終えた。スッキリ。後は細かい収納の調整。この家は収納場所が、ただの大きい空間というところが多いのでちょっと工夫が必要そう。
昨日夜遅くに食べたので、1日お腹が空かず、飲まず食わずで働いてしまった。夜になって疲れたので好きな中華料理屋さんで定食を食べに。お風呂にゆっくりつかって早めに寝る。
6月16日(木)
朝、近所にパンを買いに行く。前好きだったお店の跡地にできたところ。うーん。もうここはいいかな。でも新居でコーヒーを飲めて嬉しい。
洗濯機の設置の人が午前中に。引越し屋さんで頼んだセットの方がかなり安かったけど、スケジュールが合わないのでそちらはキャンセル。使えるようになったので早速回す。嬉しい。(後日、徒歩1分のところにコインランドリーがあることを知る。数日待って安い方でもよかったかも…)
日中はひたすら収納の調整。まずは洋服から。ウォークインクローゼットをどう使うか迷ったけど、スペースを贅沢に使って洋服だけにすることにした。毎日目にするので大事な場所。見るたびによし、と思える空間になったので気分がいい。キッチンもちゃんとおさまった。嬉しい。すっきりした。
気づいたら夕方。お腹も空いている。食べきれずに持ってきた納豆があるので、納豆パスタにした。
ネット開設ができない件についての管理会社の担当の人の対応にひたすらイライラする。すべてが後手後手だし、困っていることが共有できている感じもない。水が出ない物件と同じです、と言ったら「え、水出ないですか?」と返して来たので、もうこの人に期待するのはやめることにした。
夜はいつも対面クラスで借りている場所へ移動してオンラインクラス。今日はただ黙々と実践するだけの日。解説や質問タイムもなし。ただ、やる。
6月17日(金)
早くに目が覚めた。せっかくなので起きる。今日はやることが多い。移動もまあまあ。前の家の掃除と補修、ホームルーターの手配、友人の写真展など。でも、ちょっと早起きしすぎたので、気になっていたキャットタワーの手直し。今すぐ必要というわけではないけど。
まずは前の家の掃除など。今の家から車で15分かからないくらいだけど、やはり全然空気感が違う。前のエリアはすごく好きだけど、いったんは離れる感じなんだろうな、とせつない。せっせと掃除や補修をしていたらあっという間に2時間経っていた。急いでホームルータの手配に行く。携帯もそうだけど、こういうのは時間がかかる。結局これも2時間かかった。
急いで鎌倉に向かい、友人の写真展へ。長時間露光で撮ったという写真。彼はもともとデザイナーで、デザイナーならでは、という感じがした。アクリル版に熱圧着したという額装が良かった。
いちばん年上の友人(72歳)が営むレストランがある。ここにもついでに寄ろうと思っていたけど、車で走りながらこれはこのまま帰ってもいいかも? とふと思う。が、いやいや、不義理が続いているし、と思いお店に行ったら臨時休業だった。ふと思った時はもうそれでいいんだな。
お昼を食べ損ねたので、紀伊國屋で納豆巻きを買う。これがものすごく美味しかった。また紀伊國屋に行ったら買おう。
急いで元家に戻り、ガスのストップをしてもらい、お米とコーヒーを買いに商店街へ。コーヒーやさん、臨時で早仕舞い、買えず。未練がましかったか。お米は無事買えた。引っ越しの報告をする。
そしてメインイベント、鍵の引き渡し。この、家をチェックされる感じ、いつも慣れない。今までの引っ越し人生で一番厳しいチェックだったけど、無事終了。ふう。
帰ってバレーボールを見ようと思ったら、BSが繋がらない。がーん。そうか、ここ、BS通ってないのか…。今日はいいとして、来週からは絶対に見たい。色々調べたけど、光回線が通っていれば見られたみたい。こんなところにも影響が。悔しい。でももう、文句を言うのも疲れるので、これを気に前から気になっていたVBTVに加入する。先週まではブラジルで試合していたので時差があったけど、今週来週はフィリピンなのでそんなに時差がない。その次のプールは日本でやるので、これも問題なし。楽しみが増えたのでよしとする。
6月18日(土)
今日は名古屋DOJOの日。欠席が多く少人数だったのでかなり濃い内容になった。情報量がちょっと多すぎたかもしれない。まぁでも一旦全部渡して、消化を自分でしてもらって、フィードバックしてもらう。これができるのが単発でないいいところ。
名古屋に行くといつも会う友達がいる。特に意味のある話をするわけでは無いけど、触れ合うことに意味があると思っている。その理由は自分ではよくわからない。そういうことってある。
6月19日(日)
呼吸・整体スクール、指導者コースの日。初回。2年目を迎える人もいれば、今年からの人もいる。そして今年からは、アジャストを学びたい人とインストラクションを学びたい人の2チームに分かれて進んでいく。私はインストラクションの方を担当。指導、というと重々しい感じがするし、実際指導って多分できない。人としてはフラットで対等。でも立場上は伝える、伝えられる、という関係性になる。結構孤独だけど、でも、だからこそとも言えるのか、相手の可能性をどこまで見られるか、でしかないしそのためには自分の可能性を見つづけないと。
梅をお願いしていた農家の友人から連絡。明日取るつもりだったけど、もう今日取っちゃったのでいつでもいいよ、と。自然に落ちた梅を拾ってくれる、完熟梅。せっかくなので、取りに小田原へ。車の中が梅のいい匂い。
帰ってきて、梅仕事。まずは梅干し、梅の醤油漬け。残った梅で梅ジュース。梅割り器でバンバン割って、種を取る。ハチミツと、スパイス類と合わせる。蜂蜜だとかびやすいので冷蔵庫へ。種は味噌と合わせて梅味噌に。
終わって一息ついていたら、晄がハイターを触ってしまった。さっき洗面所のにおいが気になって、パイプフィニッシュを使っていたところ。ハイターの匂い、寄っていってしまう猫がいるとは聞いていたけど。猫がいる空間でハイターを使っただけで重篤な症状が出る猫もいるという。どうにか水を飲ませ、手を拭きたい。チュール入りの水はちょっと飲んだけど、私がびっくりした声にびっくりして、ベッドの下に逃げ込んでしまった。30分くらい格闘してどうにかして捕まえて手を拭いたけど、こちらも結構な流血。ビビっていたから手は舐めていないはず。何事もありませんように。
そんな騒動で新聞屋さんが配達をする時間になってしまった。
6月20日(月)
今までの家は鉄骨だったけど、ここは木造。1階にいると地上に立ってる感がすごくあって、スリッパを履きたい感じが全くしない。靴下も。裸足で過ごしている。あと、空気の流れが柔らかい。
昨日は朝方に寝たけど、いつも通りの時間に目が覚める。今日は雑巾掛けをしたいと思っていたのでそれをまず。床を全部雑巾掛け。家への挨拶も込めて。明日からは掃除機も水拭きもロボット任せになるだろうけど。
市役所へ。自転車で移動。小さな商店街みたいなところがあって、嬉しい。転入届などの手続き。いつ思うけど、なぜ障害福祉課って離れ小島みたいなところにあるんだろう。移動が大変な人も多いし、1階の行きやすい場所がいいと思うんだけどな。
戻ってきて、引き続き家のあれこれ。キッチンの気になっていたところ、猫グッズ置き場の気になっていたところなどを使いやすく。家はまだちょっとよそよそしいけど、馴染んできつつもある。
そしてようやく! ごはんを炊いた! ごはんとお味噌汁の染みることと言ったら。そして、過去の私に感謝したことには、「糠床にきゅうりを入れておいた」こと。引っ越しでバタバタするだろうから、多少古漬けになっても、それはそれで炒めたらおいしいし、と入れておいたもの。今年は糠床を冷蔵庫で保管しているのだけど、調子がいい。炒めるほどの古漬けでもなかったのでそのまま。はー、幸せ。ごはん、お味噌汁、納豆、油揚げを焼いたの、糠づけ。そして昨日仕込んだ梅味噌。
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