いつまで効果のない広報が溢れるか
個人事業でPRの仕事をしているHINAと申します.
仕事をしていないと落ち着かない身体になって早1年が経ちました.
最近は仕事ばかりも良くないということに気づき、週一でリフレッシュする日を設けていて、
温泉が好きなので人のいない時間帯を狙いサウナで整ったり、友人と未来の話をしたりとコロナ禍でもそれなりに楽しんでいます.
そんな中、毎日と言っていいほど考え込んでしまう「無駄な広報」の存在.
マスメディアが最大の広報と考えられた時代って終わってませんか?
そんな風に感じるのは僕だけでしょうか.
広告を見て商品を買ったことがない
Youtubeに流れる「バンパー広告」(6秒のスキップできないやつ)や「Trueview広告」(5秒でスキップできるやつ)を見て商品を購入した経験がありません.
TVCMでも同じです.
買ったことがあるとしても、ポケモンのソフト(ダイヤモンド・パール)が最後です.
しかし、広告が効かないのはある一部のユーザーであることを理解しなければなりません.
実際に、ジャパネットたかたの売上は巣ごもり需要もあり伸びていましたから、
TVショッピングやコマーシャルを通じて購入するユーザーもいることは確かです.
消費者が創り出す新たなネットメディアの積極的な活用
「マーケティング4.0」という言葉を聞いたことはありますか?
マーケティングや広報の手段は時代の変化やトレンドに合わせて行うことが
最も効果的で効率的だと言われています.
マネジメントの神様に「ドラッカー」がいるように
マーケティングの神様にも「コトラー」という人物が存在します.
「マーケティングの役割とは、たえず変化する人々のニーズを収益機会に転化することだ」 by フィリップ・コトラー
「コスパ」という言葉が流行ったのは、マーケティング3.0の理論が唱えられている最中でした.
「安いのに使い勝手がいい」。「安いのに美味しい」。
令和になってからもコストパフォーマンスを重要視する消費者もいますが、
コスパを重視した宣伝を促すような企業は上手くいかないでしょう.
身近に感じることのできるインフルエンサーが使っているもの。
オリジナルな使い方をSNSにUPして共有する人。
商品の購入動機はもはや企業の情報だけにとどまりません。
これまでの潜在的ニーズが顕在化してきたとも言えると思いませんか?
時代が変われば、新しい潜在的ニーズが生まれてくる循環があります.
だからこそ、しっかり市場の動向を把握して
消費者同士が交流するSNSからプロフェッショナルな視点で分析する.
もちろん製品やサービス情報の棚卸しも重要な広報活動に当てはまります.
西武鉄道の歴史ある吊り革広告が廃止されデジタルサイネージにシフトした時点で
これまでの広報活動を見直す判断を下ろせますか?
情報鮮度が高いうちに形に変えることは、注目を引く最大のタイミングです.
(例:チョコレートプラネットの「ピクトグダグラム」)
オリジナリティーが求められるPR業界
PRの勉強をしているときに「マスメディア」という言葉が、必ず出てきます.
そして広報担当者は「メディア関係者と繋がること」に重きが置かれているように感じます.
あくまで直感ですが、メディアに特化した広告代理店もしくはPR会社はマニュアルに縛られていてマーケティングの本質が見えてないような気がします.
「それは、ターゲットを理解しての行動ですか?」
「効果測定を視野に入れた戦略的な広報活動ですか?」
メディア出演をゴールにしてはいけません.
世の中の人の行動を変える(態度変容)ことが広報活動のゴールです.