30歳SE、人生2度目の転職活動
このたび、人生2度目の転職活動を行い、無事に転職先が決まったので久しぶりに投稿する。
1度目の転職については以下の記事を参照。
転職理由
4年前に化学メーカーの研究職からユーザ系SIerのシステムエンジニアに未経験・第二新卒として転職。
現職では主に業務システムの受託開発に従事していたが、たまたま機会がありここ2年ほどはデータ分析・機械学習に関わる案件を担当するようになる。
データを扱い課題を解決していくことに面白さとやりがいを感じ、データサイエンティスト・データエンジニアとしてのキャリアを積みたいと思い転職を決意。
なお、現職では「今後データ活用に力を入れたい」というふわっとした方向性は会社にあったものの、そうした分野で経験やスキルを持つ人材がおらず、ロールモデルとなる存在も評価・育成の仕組みもなかった。
転職の軸
主に以下の条件で企業選びを行った。
データサイエンティスト・データエンジニア・機械学習エンジニアなどデータ分析・活用を専門とする職種であること
業種は事業会社(IT/非IT)、受託分析問わず
テレワーク可能であること
フルリモートでなくてよいが、共働きのため家事時間を確保しやすいことを重視
技術力を重視していること
これは入社してみないとわからないところではある(現所属会社も対外的には技術力をアピールしているが、実態は……)
結果
転職活動開始が2022年12月中旬。内定を受諾し活動終了したのが2023年1月下旬なので、年末年始を挟んで1ヶ月ちょっとの期間だった。
応募: 15社
書類選考通過: 6社
1次面接通過: 3社
内定: 3社
途中辞退: 1社
1次面接を通過した企業はすべて2次が最終面接だった。最終面接で見送りとなったケースは今回はゼロ。
途中辞退の1社は、1次面接を受けたが他に志望度の高い企業含め複数内定が出たため結果を待たず辞退。
事業会社は書類で全滅したため、改めて事業会社で求められるスキル・経験のレベルの高さを実感した。
内定3社の内訳は受託分析2社、受託開発1社。このうち受託分析の某社の内定を受諾した。
転職プロセス
以下、各フェーズにおける転職活動の振り返り。
転職エージェント登録〜応募
前回の転職では大手エージェント1社のみ利用していたが、今回は大手1社+エンジニア専門1社の2社利用。
複数エージェントを利用したことで求人の幅は広がったが、面接調整は日程が重複しないよう他社スケジュールの確認が必要でやや煩雑。1社利用であればエージェントがすべて管理してくれるので、応募先や面接日程が被る心配はない。とはいえ、今回は2社利用して良かったと思う。
紹介される求人はピンとこないものも多かったが、エージェントからは「○社を目安に応募しましょう!」と言われ、今思えばそこまで興味のない求人にもとりあえず応募してしまっていた。後々志望動機を考えるときに後悔するので、エージェントの言葉に惑わされず、本当に応募したいと思った求人にだけ応募したほうが良い。
書類選考
応募書類は履歴書と職務経歴書の2種類。転職経験者ならご存知の通り、新卒の就活のように各社のフォーマットに合わせて個別にエントリーシートを作成する必要はないのでその点は楽。
職務経歴書について調べると「使い回しはNG!必ず応募企業に合わせてアピール内容を変えること」なんてアドバイスも出てくるが、転職エージェントを利用している場合は正直難しいのでは、と思う(システムに登録した書類をエージェントがまとめて応募先企業に送付するため。エージェントにもよるのかも?)。
面接
書類選考はだいたい1週間くらいで結果が来る(私の場合、年末に応募したので年明けに結果が来たところもある)。
面接で聞かれたのは主に以下の内容。
自己紹介
過去の転職理由
特に私の場合、化学メーカー→SIerのため理由をよく聞かれた
今回の転職理由
ほぼ全部の面接で聞かれた
志望動機
こちらは意外と聞かれないことも多かった(転職理由でだいたい説明できたためか)
仕事内容
担当したプロジェクトの役割、苦労したこと、扱った技術など
興味のある技術
入社したらどんな案件(分野・技術)に関わりたいか
今後のキャリア(5年先・10年先)のイメージ
希望年収
入社可能日
他社選考状況
1次面接は現場リーダークラス~部課長クラス、2次(最終)面接は本部長~役員クラスだった。
前回の転職と異なったのは、すべてオンラインでの実施だった点。現職もテレワークが中心のため、仕事が終わった直後や仕事の合間に面接を入れることができたのは非常に助かった。今回は(後述のオファー面談を除き)トータル9回の面接を受けたが、これがすべて対面での実施であれば仕事に支障が出ていたと思う。たまたま仕事が忙しいタイミングだったので業務を早めに切り上げることも難しく、オンラインで完結というのはとてもありがたかった。
Webテスト
一部の企業で実施された。内容はコーディング試験や専門知識を問うスキルチェック系、新卒のときに受けたSPIのような能力検査、他は適性検査と呼ばれる性格診断のようなもの。合否にどのくらい関与しているのか不明だが、少なくともこれらのテストで落とされることは今回は無かった。
オファー面談
今回内定を頂いた企業ではすべてオファー面談があった。前回の転職では無かったので「オファー面談とは何ぞや」状態だったのだが、内定が出たあとに給与やポジション、配属予定部署などの説明を行う面談だった。1社だけ来社での実施で職場見学も行われた。
応募の段階ではあくまで求人票に書かれた「想定年収」しかわからないので、ここで自分が入社した場合に貰える給料の額が明らかになった。3社すべてで現年収以上、最大で100万アップを提示された。
転職活動を終えて
過去に一度転職経験があったとはいえ、第二新卒・未経験職種への転職だったのでほぼポテンシャル採用。即戦力を期待される中途採用では前回のようにスムーズにはいかないのでは…という不安が大きかった。
実際、書類選考の通過率は40%とおそらく高いほうではなかったが、事業会社は全滅・受託系はほぼ100%通過と傾向がはっきりしていたので、妙に納得感がありあまり落ち込むことはなかった。面接後にエージェントによっては企業からのフィードバックがあり、スキル面で見送りとなってしまった企業もあったものの、人柄の面は高評価をいただくことが多かった。元々ハキハキ話すタイプなのが面接で有利に働いたのかもしれない。
今回はデータ領域のスペシャリストになるのがメインテーマだったので、年収アップはさほど期待しておらず、むしろスキルや経験の不足から若干のダウンはやむを得ないかと思っていた。しかし、蓋を開けてみれば現年収を上回るオファーばかりで嬉しい驚きであった。
これからは転職活動で最も気が重い退職交渉を始めないといけないし、ただでさえ現職は3月までバタバタなのだが、立つ鳥跡を濁さずの精神でやりきりたい。
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