毎朝、同じトーストを作り続けた結果、ある境地に達した話。
ここ最近は、朝ごはんは決まって、ラピュタパン。ハマると、飽きるまで食べ続けるタイプの人間です。そもそも、ラピュタパンというのは、スタジオジブリ作品「天空の城ラピュタ」に出てくる、卵を載せたパンを模したトーストです。
私は、マヨネーズで堤防をつくるタイプのラピュタパンを作っとります。
フライパンを出さずに、目玉焼きを食べることができる優秀トースト。
このトーストのもう一つ、優秀なところは、ついつい撮りだめしたくなる見た目。SNSにあげるとしても、同じトーストを上げ続けるのは脳がないと分かっていながら、気づけばフォルダは、ラピュタパンだらけ。
そこで、行き場のない、ラピュタパンたちの居場所をここに作ることとにしました。
特に、成長が著しく感じられた、5つの写真をピックアップしました。
同じトーストでも日が違えば、また作り続けると、どうなるのか(太る)御覧頂きたいと思います。
1日目 "全てはここから始まった"
「これは、なんだ。これでは、ただの、玉子かけパンではないか。見よう見まねで作ったがために、中を溝にすることをしなかった、ミスだ。」
2日目 "謎のしわ"
「溝を上手く作り、マヨネーズといい塩梅になってきた。が、しかし、卵の状態があまりよくない。この卵にできた"しわ"は、なんなんだ。」
3日目 "これが、バブルか。"
「いい、とてもいい。味のアクセントを求めて、胡椒を振ることを覚えた。しわは消えたが泡ができた。おそらく、マヨの脂だと思うがまだまだ完璧とは言いがたい。」
4日目 "バブルは崩壊したらしい、"
「惜しい。今度は、火を通し過ぎた。しかし、思わぬ、収穫があった。
見てください。この、黄身が垂れそうで垂れてこない、素晴らしき半熟度を。(食べかけ、失礼) 今までのラピュタパンにおける最大の懸念点であった、食べるとき、めちゃくちゃ黄身がたれてくる問題。これにて、解決した。あとは、黄身の形だけ…」
5日目 "ついに、この日が来た。"
「ついに、理想のラピュタパンが完成した。もともと、パンの耳が少々切れ目が入っていたこともあり白身の形が吹き出し💭のようだが、これには目を瞑ろう。
私のトースターでは、よい半熟度でこの見た目を作り出すには"3分"待ってやるのではなく、"7分"待ってやるの心持でいないとだめらしい。
まだまだ、見た目のマヨの焦げ付きが気がかりなので、今後も試行錯誤を続けたいと思う。」
見た目でも楽しめて、
ほんとに美味しいラピュタパン。
ここまで懲りずに作り続けて見て思うこと。
毎朝、同じラピュタパンを作っているだけなのに、こうも毎朝違う顔を見せてくれる、そこに何かがあるような気がして。
変化というのは、案外繰り返しの日常にも隠れていて、それに、気づくかどうかは意識次第なのだなと思いました。
大きな変化はあまり得意ではないけれど、そんな小さな変化(成長でもある?)に気づける人でありたい。
懲りずに今朝も、つくってみました。先日の理想のラピュタパンのコツを得たと思いきや、丸焦げトーストが出来てしまいました。やはり、難しいけれど、そんな変化があること、そこに面白さを感じ始めた私がいます。
そういう小さな変化に気がつくこと、気がつくことができる、心の状態・環境に身を置くことができていること。
それが今の私にとっての"ゆたかさ"なのかなぁと思います。
そんな小さな変化を感じられるトースト、まだ作ったことがない方は是非一度お試しを。
あなたは、理想のラピュタパンを作り出すために、
大佐を何分待たせましょう?
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