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妹の肩書を持つ、彼女

久しぶりに妹と長電話した。内容は、どうってことないことばかりだけれど、着実に妹は成長していて、対等に話すことができるようになった。ナヨナヨした姉をもつと、妹はシッカリとする説、立証。

その中で、好きなジブリ作品の話になった。これは、"やっぱりジブリいいよねぇ、"と締めくくる、私にとってはありがちな会話であるのだが、妹とはそれが思わぬ着地点へと向かった。

"好きなジブリアニメは?"

私は、"千と千尋と神隠し"や"ハウルの動く城"という、いわゆる王道を。

妹は、"コクリコ坂"や"耳をすませば"が好きらしい。

私も妹の挙げた作品はもちろん好きだが、パッと思いつく好きなものとなると、やはりこの二作となる。私は少々、非現実なものを、妹はある意味現実の延長線上にあるような作品を選んだ。なんだか、性格の違いにも由来するような気がした。

根っからの文系の私と理系の妹。優柔不断の私となんでも即決の彼女。学生時代は、部長や会長を経験し責任感もつよい彼女とユウレイ部員の私。

正反対。だけど、私たち姉妹の根っこをつなぐものがちゃんとある。そのひとつが"違いさえも面白がれること"

そして、彼女に一種のあこがれを抱いているような気がしている。妹という肩書きをこえて。

そんな彼女に、姉としてあげられることは、少しだけ前を歩くものとして、少しだけ先の未来の楽しさを伝えてあげること。軽快なスキップ姿を見せていたい、。


ふと、そんなことを思って、カントリーロードを口ずさむ。

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