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告白のその後

日曜日のお台場はチルアウト。

彼が道を間違えてレインボーブリッジを2回渡った。
「道間違えた~、かっこわるい」と彼はうな垂れていたけれど、
私は東京の夜景ドライブを最高に満喫していた。

(今日、このあと告白されるのだ…!!)

と心にずっとある私は、もう全てがそこに至る演出であって、
だからそれはなんとも楽しいハプニングだったのだ。

海浜公園は、SNSの撮影をする若者で溢れていた。
最近こんな感じなんだー、と流行スポットからどれだけ遠のいていたのだ、自分。
こんなに人が多いところで告白されるの?と思いながらも、落ち着ける場所を探していく。

告白の言葉は「おれと真剣交際してください」だったかな?
これまた、よく覚えていない笑
海を眺めながら、横並びに座って、これまでのデートを振り返った後に
リクエストしていたナチュラルテイストのブーケをプレゼントしてくれた。

彼はかなり緊張していて、とてもロマンチックな雰囲気ではなかったけれど、「ありがとう」と言ってブーケを受け取った。

素直に、心から、うれしかった。


ちゃんと感情的な「好き」だろうか。


結婚相談所で活動をしていた私たち。
そのゴールは明確で、目指すは「成婚退会」なのである。

「成婚退会」
結婚相談所の正しい定義はわからないけレストランど、「結婚を前提とした恋人としての交際が始まりますよ」ということだと私は認識している。

わたしは彼のことが、とても好きである。
それは「感情的な好き」だと思う。
だけど、結婚相談所で活動している人の中には「妥協的に」相手を選んでいく人もいるらしい。
長い婚活生活でなかなか「この人!」と気に入った人に出会えないことが重なり、相手を条件でしか見られなくなる、とか。

彼は、大丈夫だろうか。

ふと、こんな考えが浮かんだ。
彼は理性ではなく、感情で私を選んだのだろうか。
恋愛の先にあるであろう結婚なのだが、出会いが「結婚を目的とした場所」なので、そこは少し心配なのである。

結婚までの道のり

この前のは「告白」であって「プロポーズ」ではないわけで。
しかし、結婚に向けて少しずつ歩み出した私たち。

やはり、相違が生まれる。

私は「年内に結婚する女」である。
仕事の関係上、年内に籍を入れられれば色々と都合がよかった。
だから告白されたその場で私は「年内に結婚したい」と彼に伝えた。
彼はその場の空気に呑まれてか「…がんばろうっ!」と返事をしたものの…?

「隣の席になった子を徐々に好きになるタイプ」と彼は自分自身のことを語った。
「だから、もっと時間をかけて知りたい」と言う。
7月に出会って、9月に成婚退会。12月に入籍。
スーパースピード婚。
なくはないんだろうけど、結構無茶なスケジュールである。
その後のデートの中で何度か私の願望を彼にぶつけてみたものの、彼は「もっとお互いよく知ってから」と答えは変わらなかった。

私はとにかく焦っていて、冷静さを失っていた。

自分の願望が思ったように通らなくって(今、冷静に考えたら当たり前)モキー!となった私。
結婚5年目の友人に電話で聞いてもらい、「ちょっと落ち着け笑」と諭される。
やっと冷静さを取り戻し、
「クリスマスにプロポーズ、2月の彼の誕生日に入籍」という地点に落ち着いた。

まあ、悪くないだろう笑

なぜ、私がこんなにも焦っているかというと、仕事の異動というものが絡むからだろう。
入籍をした状態で異動願いを出すのと、口約束だけで出すのでは安心感が全く違う。
異動願いを出したのに「ひょんなケンカで破局しました」なんてことになったらたまらない。
何のためにその地に異動願いを出したんだか、訳がわからなくなる。

そう、私は結婚することによって、生活を大きく変える。
彼は「私ばかり変えてもらって、申し訳ない」「最初の一年は異動しなくてもいいのでは」「2人の勤務地の間に住もう」と言ってくれた。

そういうところも、いい奴なのだ。
私の未来の旦那は。
(ただの惚気)

今週末は私の実家に彼が挨拶に来る。
プロポーズはまだなのに、両親に挨拶させられる彼。笑
今回は「娘さんと結婚させてください」ではなく「結婚を前提にお付き合いさせていただいています」だ。
それから「年度内の結婚を考えています」と「同棲のお許しをください」である。

がんばれ!としか言えない。
がんばれ!がんばってくれたまえ!!








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