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結論と根拠を持って話す

はじめに

伊藤洋一さん著「1分で話せ」を読んで学んだことをまとめる。


説明の目的は何か?

説明は動いてもらうために行う

説明の目的は聞き手に内容を聞き、動いてもらうこと。
聞き手に動いてもらうには、説明したことによりどう動いて欲しいのかというゴールが明確でないといけない。

「理解してもらう」はゴールではない

ゴールを考える上で、「理解してもらう」ということはゴールにはならない。
説明をして「理解してもらってもらう」ことはゴールを達成するための手段にすぎない。
ゴールの例としては

  • 意見が欲しい

  • 外部に向けた行動をとって欲しい

  • 賛成反対の立場を示して欲しい

などがある。
説明はゴールに至るために必要な内容を逆算定に考えることが必要。
「誰に・何を・どうしてもらいたい」かを意識する必要がある。

伝える前に整理すべきこと

説明を行う前に以下の点を整理しておくことで話がスムーズに進みやすくなる。

  • 相手の立場

  • 相手が興味を示すこと

  • 相手が自分に求めていること

  • 相手のテーマに対する理解度

  • 説明のゴール

誰にの部分最も重要。
自分の説明に対する相手の反応や表情までイメージすることで、より適した説明内容にブラッシュアップできる。

説明はピラミッドで

ピラミッドとは

話には結論と根拠が必要。
根拠だけを並べて結論がないと「で?何が言いたいの?」となってしまう。
説明を行う際は、結論を頂点として、下に根拠・事実が連なるようなピラミッドでロジカルにストーリーを考える。
また、結論は最初に言うことで、メンタルモデルの形成にも役立つので効果的。

根拠は3つ

根拠は話しすぎると一つ一つの印象が薄くなり、返って印象に残らなくなる。3つくらいが適切。

考えるとは何か?

考えるとは結論を出すこと

「考える」とは自分の中にあるデータと自分の外にあるデータを加工して結論を出す行為。
結論がないと考えているとは言えない。
「悩む」とは考えが頭の中を巡って無限ループになっている状態。
悩んでいても意味はないため、無理にでも結論を出すことで考えるに変える必要がある。
結論を出すには自分に問いを立てることが有効。

聞き手を迷子にさせない

説明はロジカルに

ロジカルとは意味がつながっているということ。
結論と根拠の間でメリットが直接わかるかどうかが意味が通じるかの分岐点。重要なのは聞き手にとって意味が通じているかということ。ロジックが隠れていると聞き手側がロジックを脳内補完することとなり、伝わるようで伝わらない話になってしまう。

余分な情報を入れない

余分な言葉は削り、含めない。
スライドを用いる場合は、読まずに頭に入るが理想。
自信がなくて多くな言葉で煙に巻くことはノイズになり相手に意味が伝わらない原因になる。

簡単な言葉を使う

中学生でもわかるような簡単な言葉だけを使う。
難しい言葉があると意味を考えている間に理解が追いつかなくなってしまう。

プロセスは不要

結論までのプロセスとして、調べたことや考えたことを全部伝えたいのは聞き手に「頑張った!」と思われたいという話し手のエゴで、ノイズにしかならない。
聞き手は必要最低限の情報しか求めておらず、内容もその方が伝わりやすい。

自分の意見と違うことを言わない

結論と根拠の間の意味のつながりが見えづらくなるため自分の意見と違うことは説明には加えない。
追加情報として必要な場合は最後に懸念点としてまとめる。

話している自分を俯瞰する

相手がどのように受け止めているかをチェックし、フィードバックとして話し方や内容を変えていく必要がある。
自分を客観的に見て(メタ認知)、相手の気持ちになって考えることが重要。

まとめ

説明するときは以下の5点を意識する。

  • 結論と根拠のピラミッドに基づいて話す

  • 前提を聞き手と共有する

  • 主張(結論)は明確にする

  • 根拠は3つ用意する

  • 相手にとって意味がつながっているかをチェックする

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