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ブックサンタとトナカイ

前回の夢のPOSTで、あざらしがチェックインをしているシュールなイラストをほめていただき、、、

オレンジ色のやわらかな光に包まれてチェックインする二人


なんと調子にのって今回は、アナログイラスト多めで作成してみようと思います!
(よ、調子のり!)

でも、28歳以降、あのデンジャラスなデザイン事務所退職後は、
ほとんど絵から遠ざかっていたから、
何年ぶりでしょうか。

しっかり向き合ったのは。

ブランク長すぎて、思うように筆は走りませんでしたが、
どれも下描きなしなのでまずまずかな。

そして、ひとこと。

めっちゃ、楽しいわ!!!!!


そして、もうひとこと。

リトルはこっちなのか!?



すみません、さて本題。

わたしが、神戸で一番好きな本屋といえば、
「大垣書店」。

CAFEも併設しているけれど、梅田のルクアにある蔦谷書店のようにオシャレすぎず、とがりすぎず、良い塩梅なのです。

リトルも好きなようで、ここでたいがい書籍を通じてヒントをくれたりとか、しっくり波長があっている気がします。

ある日のこと、本を物色中、流れてきたアナウンスに思わず立ち止まり聞き入りました。

「ブックサンタ」、「子供たちに本を送ろう」、「あなたも誰かのサンタさんになろう」
という取り組みに。

わたしも誰かのサンタさんに!

その日は、サンタさんになることを決心してうちに戻りました。


さて、子供に本を送るなら何を送りたい?と自問したときに、
即座に答えは飛び出してきました。

ミヒャエルエンデの「はてしない物語」

画像ネットからお借りました。(画像あらくてすみません)

この本の感動はいまだに忘れられません。

高一の頃だったか、、、

ご両親が高校教師というアカデミックなおうちに育った友達に、
このエンデの本を借りたのです。

まず、装丁が美しくて、
わたしは恐々箱から書籍を取り出し、
豪華な布張りの見た目の美しさや、手触りを、
ほうっと、しばらく楽しんだものでした。

読みすすんでいくと、屋根裏で主人公バスチアンが読んでいた赤い布張りの書籍はこの本と同じデザインなのだ!ということに気づき、
興奮と感動でぐいぐい読み進めていくのがもったいないような、
でも止まらない、

そんなジレンマにおそわれた生涯忘れられない書籍です。

わたしのプレゼントを受け取る子供も、
豪華な布張りの本を開き、ふるえるような感動を味わってもらいたかったので、三千円以上する、この本に決めました。

三千円、、、
別にまったく出せる金額ではありますが、
されど突発的な三千円の出費です。

決して「ケチ」な、
よこしまな気持ちが働いたわけではないですが、

リトルとあーちゃんのポシェットに、視線がロックオンしました。


わたしはリトルに赤いコットン糸で、
あーちゃんにピンクのコットン糸でポシェットを作っています。

なんとなく貯まった50円玉を両替して、なんとなく使うのが嫌で二人のポシェットに収めていた

めちゃくちゃグッドアイデアが浮かびました。
あーちゃん千円、リトル千円、わたし千円(+端数)

うわぁ、みんなで出し合って、みんなでサンタや。めっちゃえいやん!

一人テンションあがり、次の休日大垣書店へ行き、
重厚な「はてしない物語」を探すも、ない。
最近は、単行本の「上下」になっているようで、
この布張りの書籍はないようなのです。

ショック、、、。

ちゃうねん、はてしない物語は、あの布張りの、バスチアンと同じ体験ができる装丁じゃないとあかんねん。

そう思い、泣く泣くはてしない物語はあきらめ、
同じエンデの「モモ」(大判)に変更することにしました。

こちらは価格が二千円きる金額で、あーちゃんとリトルのお金で支払いました。

そしておつりは、アダルトカイトのお財布にしまわれました。

ブックサンタのチラシとステッカーをいただいて、
「ああ、楽しかった」と心が少しでも豊かになってもらえたらいいな、と思いながら、既にクリスマスムードいっぱいの通りを、あたたかな気持ちで帰ったのでした。

でも、歩きながらふと思ったのです。

ん?
わたし、お金出してないな?

お金出したのは、あーちゃんとリトルのポシェットからやな?
サンタはあーちゃんとリトルやな。
あれ?わたしは?

と、思ったとき、


「トナカイや」


というイメージが、すーっときたのでした。

そのイメージをキャッチしたとき、
わたしは思わず吹き出してしまいました。
人の目もはばからず。

確かに、本屋さんまで往復し、手続きをおこなうトナカイ及びコンシェルジュ、、、

イメージとしては、こんな感じでしょうか。

ポイントは、あーちゃんとリトルがソリの縁に足を乗せているワイルドさです。

トナカイかぁ。

何かものすごくしっくりきたのでした。
最初はサンタさんのつもりでいたのに。
ま、いっか!


さぁ、もうすぐクリスマス。
子供も、大人も、誰もかれも、
心豊かなクリスマスを迎えられますように。

祈ることしかできないけれど、
サンタになりそこねたトナカイはそう願います。

トップ画像のあーちゃんとリトル。ポイントはリトルに肩を預けているあーちゃん、ポシェットの中から千円札がのぞいているあーちゃん、でした🐻


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




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