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ベナンの小学校教育-先生-

ベナンの先生たちも忙しい。
小学校の授業は午前中が朝8時から12時まで。午後は15時から17時まで。
でも当然ながら授業だけしていれば良いわけではなくて、授業準備や課題の丸つけという仕事がある。
授業準備にはすべての授業のために指導案(略案)を書いて校長に提出しなくてはいけないらしい。
また、担任する子どもの人数が多いから課題の丸つけも大変。
以前、日曜の20時頃まで学校で働いていたと言っていた先生がいた。

先生たちの技術力であるが、子どもを集中させるのがうまいなと思う。
子どもたちの集中力が切れそうなとき、先生はお決まりのフレーズで子どもたちに呼びかける。すると子どもたちもお決まりのフレーズでそれに答える。
みんなで声を合わせて答えるから、おしゃべりしていた子はおしゃべりをやめるし、集中力を取り戻す。
この掛け声のバリエーションがいくつかあって特に低学年の先生はこの掛け声を上手に使う。

しかし算数の知識となると、5、6年生の内容は厳しそう。
例えば、割合の文章問題で割合を出すために使う数字を間違えていたり、分数の計算で約分しきれていなかったり。
教科書に答えが載っていないから間違ったことを教えてしまうということも起こっているんじゃないかな。

授業の導入部分を外で指導している先生


最後に先生たちのモチベーションについて。
彼らのモチベーションはあまり高くなさそう。
仕事が多い割に給料が少ないと愚痴をこぼす先生が結構多い。大学まで出たのに仕事が見つからず仕方なく先生になったという人もいる。

でも中には子どもが好きなんだなという人や、なぜ先生になったの?と聞くと、教えるのが好きだからという人もいる。
こういう先生は授業も上手だし、かっこいいなと思う。


先生という職業が大変でやりがいがあるというのは日本もベナンも一緒のよう。共感できることはたくさんある。
ベナンの先生たちと一緒に子どもたちの学力向上に向けて頑張りたい。



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