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ライティングを学んでみよう、と思い立った話

ライティング【writing】

・書くこと

飲食店においてはWEBサイトやSNS、チラシ、メニュー、ポップなど…
おいしそう!とか、行ってみたい!と思っていただけるようなライティングスキルが必要である。

”セールスライティング” ”コピーライティング”という言葉は聞いたことはあるが、学んだことは一度もない。

もともと文章を書くのは得意ではないので、ライティングスキルを向上させようと。数か月前にふと思い立った。

売上が本当に少なくて苦しかった1年目にはライティングを勉強してみようという余裕もなかったし、見せかけの文章で引っ掛けてやろうみたいな感じがしてなんとなく抵抗があった。

開業から3年が経ち、気持ちにも時間にも少しだけ余裕ができました。
まだまだ自分に足りないものばかりだが、次のステップの一つとして勉強してみようと考えました。
ライティングスキルの向上により新規のお客さんの来店のきっかけになったり、来たお客さんが何か感じてくれたほうが商売として正解かもしれないとここ最近は考えている。

今までのスタンス

SNSやHP、メニューなど文章を書くところはできる限りナチュラルにしたいと考えていた。むやみに強調したり、誇張するような表現はもちろんしない。こだわりを伝えるより先入観なく食べてほしいという思いが強かった。

でも、少しでも売上につながるならまずは学んでみようと考えました。

主張の強いお店は意外とたくさんある?

こんな感じの文章を見たことありませんか?


テレビやメディアで話題のお店!!
予約必須!行列のできる人気のイタリアン!

ホテル出身のシェフが自らの目利きで厳選した素材を使用した一皿で魅了します。
長年の試行錯誤の末に完成した至高の名物パスタ
『たっぷりの国産黒毛和牛と地元の○○さんが育てた有機野菜ふんだんに使用した究極のボロネーゼ』パスタは○○産の最高級小麦と○○養鶏場のストレスのない環境で育った卵と○○の純水を使用した最上級の極み生パスタを使用しております。このパスタを食べたといえば自慢できます。
食後には当店専属のパティシエが作り上げたこだわりのドルチェをどうぞ!


どうですか?おいしそうに見えますか??
ちなみに上の文章の内容は私のお店とは無関係です。
いろんなお店が書いている文章をかき集めてみただけです。

自分でここまでのことを書くのは恥ずかしいと思うタイプです。
『人気店』とか『行列ができる』とかはさすがに書けないです。

ある時テレビで実験をしていた

数年前なんの番組だったか忘れてしまったが
味に関するまじめな検証をしていた。

Aグループ10人、Bグループ10人
まったく同じ料理数品を食べる
AとBには違うメニュー表を渡し、
Aは表現豊かに書いたメニュー
Bは健康的な表現で書いたメニュー
食べ終わったらおいしかったかどうか札を上げる。
結果、Aは全員おいしいと回答。
Bは3人だけおいしいと回答。

Bでおいしいと答えなかった人に理由を聞いてみると
味が薄くて物足りない、などネガティブな回答が多かった。
まったく同じものを食べていてもこれだけ差が出る。
(※数年前の記憶なので多少間違っている部分もあると思いますが、ニュアンスとしてはこんな感じです。)

味覚とは不安定で不確定なものであることが証明されたように思った。

おいしいと感じる料理に必要な要素とは

おいしいとは何なのか。

メニューに書かれた表現も味の一つの要素である。
さらに
盛り付けやお店の雰囲気など料理以外から得られる情報すべてが
料理の一部。

あのお店はいつもすごく混んでいるからきっとおいしい。とか、
有名な人がおいしいと言ってたからおいしい。とか、
高い料理だからおいしい。とか、
様々な要素が複合しておいしいと感じる人がたくさんいる。

飲食店の口コミだと
ホテル出身だからおいしい。
有名な○○出身だからおいしい。

というのをよく見かけます。

(開業1年目は『どこで修行してましたか?』とお客さんによく聞かれました。お店の名前答えたらわかるんですかね??ここ最近は聞かれたことないですが。)

もちろん本当に味の違いの分かる人もいる。でもそんな人ばかりではない。
むしろ一般の人たちを相手にしている私のお店のような飲食店にとって、
必要なのはおいしい料理ではなくおいしいと感じる料理なのかもしれない。

飲食店だけではない。
何か商品やサービスを売るためには文字のちからが必要だと思う。
通販でモノを売るためには文章と写真でしか消費者は判断できない。
似たようなモノがあふれる現代において他と比較するうえで必要な情報の一つが文章である。

飲食店に関する話でよく聞く言葉
『おいしいものを出していればお客さんは来てくれる』
間違いではないけど正解ではない。
食べたことのないお店がおいしいかどうかなんてわからない。
お店の外観に書いてある文字や、ホームページに書いてある文章など
おいしそうと感じさせることができたら一度来てくれるかもしれない。
メニューに書かれたお店や素材についてのこだわりがおいしいと感じさせたら、また次回も来てくれるかもしれない。

今欲しいものがライティングスキル。
とりあえずライティングの本を一冊買ったがまだ読んでいない。
集客や売上につなげる一つの要素として
書くということを学んでみようと思った話でした。

勉強してみて成長出来たら改めて報告します。




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