#3 夫との生活で何よりも耐えがたかったこと
これを友達や両親に初めて相談したのは、前回お話した『夫に背中を蹴られた』事件のあと。
誰もが『えっ?!』と絶句するようなことが私の家では日常的に行われていました。
時は少し遡ります。
夫が『リビングに監視カメラを付けて日中も仕事中にスマホで私の生活を監視していた』という事実です。
それを話すとみんな絶句したあとに『盗撮されてたの?』と大体聞かれるのですが、答えは『いいえ』
その監視カメラを設置するときに私が夫から言われた言葉。
それは『今日から昼間にあなたがどんな生活をしているのか監視します』『俺が仕事から帰宅したとき、掃除片付けはされておらず、洗濯物は積み重なり、あなたが家事がぜんぜん出来ていないから仕方ないよね?拒否するってことはカメラで見られたら困る生活をしているってことだよ?見られても平気だよね?あなたがちゃんと家事育児しているなら』と言われたのです。
普通の状態なら拒否することが出来たはずでしたが、しかしその時の私の場合、既に13年もの間、夫に『ダメ主婦』『ダメ妻』『ダメ女』のレッテルを貼られ、なにかすれば揚げ足取りをされ、夫婦で話し合いをすれば、いつも『お前が悪い』と言われ続けていた為。
洗脳状態だった私は(自分が悪いんだ)という思いから監視カメラの設置を断れなかったのでした。
そこから毎日夫の監視は始まり、私はだんだん夫の帰宅時間が近づくと動悸がして呼吸が荒くなり、冷や汗が出るようになりました。
なぜそんなに恐怖を感じているかというと、私が子供を寝かしつけて一緒に寝ていると、夫が帰宅。階段をどすんどすんと上がってくる足音。バタンと荒く扉を開けて寝ている私に大きな声で『ねぇ今日夕飯の時、子供たちが肘付いてご飯食べてたけど、母親としてしつけちゃんとしろよ!』と怒鳴り起こされたり、
夫のいない時間に、私が子供たちを風呂に入れて、自分が裸のまま、子供たちを着替えさせたりしているときに見られたくなくて監視カメラの向きを変えると、仕事から帰宅したあとに『なんでカメラの向き変えた?見られちゃまずいことでもしてんのか?』
と日々些細なことで怒られるようになったからです。
それを初めて友達や両親に相談したのは、監視生活が既に半年されたあとでした。
辛かった。自分の家なのに、毎日少しも安らげなかった。可愛い男の子2人を育てる楽しさは、夫から言わせれば、いつも家事をほったらかして、子供と公園で遊んでいるだけ。子供たちとおもちゃで遊んでいる時間は、一緒に遊んで家を散らかしているだけ。
洗濯を畳むのを後回しにして料理をしているのも私が他の主婦に比べて、ダメな女だから。普通の主婦は全部完璧に出来ている。
いつの間にか、家に居る私の顔から笑顔が消えた。責められれば責められるほど、動けなくなり、叱られる前にやらなきゃイケナイ!って思えば思うほど、体が重く動かなくなった。
初めて相談した友達に『なんでもっと早く相談してくれなかったの?それはおかしいよ、旦那さんが!』と言われて、私は『でも私が悪いんだよ』と答えました。色々友達と話していくうちに『私は間違ってなかったのか』と思えていきました。
初めて相談した父親には『家をすぐ出た方がいい、あなたの精神が壊れちゃうよ』と言われ、涙が溢れました。
いつも夫に言われる度に(え?私が間違ってるの?)と少し疑問を感じながらも、どんどん責め立てられると、そうか私が悪いんだって思っていた日々に、
初めて【私の思ってた気持ちは間違いじゃなかったんだ】と気付くことが出来たのです。目が覚めた瞬間、この辛い生活から早く抜け出したい!そう強く思ったのです。
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