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七十二候に並走して。俳句を通じて季節を感じるチャレンジ企画

徐々に秋を実感できる気候となってきましたね。俳句を詠んでいると、歩きながら季節を探したり、1日の“よかったこと”を振り返るようになったり。
今まで大きな流れとして捉えていた季節や生活を、その中でふと足を止めて小さな発見を重ねるような心持ちで過ごせています。

日本には四季の中に、二十四の節気と七十二もの候と呼ばれる季節があるそうです。四季を六つの節気に、節気を「初候」「次候」「末候」の三つの候に分けて、その瞬間瞬間を感じる。
日本人の季節への解像度の高さに驚きました。

季節の境目が曖昧になってきた昨今ではありますが、俳句を通して季節への感性を高めていきたい。

(自分の中での)チャレンジ企画として、二十四節気七十二候の日には、その節と候を学びながら、俳句を作ってみようと思います。

本日は秋分の日の末候“水始めて涸る”。

(二十四節気)秋分 9/23〜
昼と夜の時間がちょうど半分になる日。お彼岸で、先祖供養の日でもある。
これから次第に昼が短くなり、冬に向かっていく。

(七十二候)水始めて涸る みずはじめてかれる
10/3〜10/7頃
田んぼから水を抜き、稲を刈り始める時期。

先日新米の句を作りました。七十二候は決して昔の人の雅な考え方ではなく、今平凡な私の生活のことなのだなあと実感します。

食用米の需要は落ち込み、ところによっては生産者が減っていると耳にしました。炊き上がりのおいしい蒸気に包まれる幸せは、意識的に守っていかなくてはならないのですね。

稲架(はざ)がけに通る子話す「またらいねん」



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