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北海道ひとり吟行
これまで読んできた本で吟行句会を知り、羨ましく思っていたところ、家族との北海道旅行で“ひとり吟行”を決行すればいいじゃない!と思い立ち、歳時記を携えて発ちました。
旅先は北海道の十勝・道東エリア。北海道は私の住む関東より秋が深まり、紅葉を存分に楽しめました。
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レンタカーで旅を進めましたが、北海道はとにかく、とにかく広い……!まず地図の縮尺が本州とは違うし、地図上ではまっすぐ進むだけの簡単な道に見えても、そのまっすぐな道が果てしなく続きます。冬を待つ畑、整然とまっすぐに空を目指す木々たちを眺めながらドライブしました。
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旅行しながら俳句を作るのは、難しかったです。感動してもいかに感動しっぱなしかを実感しました。まずはその時の気持ちや考えたことをメモに取ることから始め、夜落ち着いた後や帰りの飛行機で言葉や写真を見返しながらいくつか作るので精一杯。
それでも俳句として残すと、詠んだ瞬間をくっきりと残すことができると気づきました。
写真はスマホで手軽に撮影できるので、心が動いたその瞬間で素早く記録できます。そんな心の動きのカケラたちをゆっくりと見返し俳句にすることで、自分がなぜそこで心が動いたかを確かめることができると思いました。
タイムパフォーマンスが重んじられ、読書も情報もスピードと量が評価されがちな中、17音にじっくり向き合う時間が、こんなにも自分の癒しになるのだなあと気づきます。
吹く風に置いてけぼりかススキの音
戸口から遥か北にてきりぎりす
仰ぎ見る雲と重なる花野かな
鈴の音ここは熊の世秋の山
木立の間人待つポニー秋時雨
これからも細々と俳句を続けて行きたいという気持ちを新たにしました。
ひとり吟行も、機会を見つけて続けていけたらと思います。
⚫︎この旅で出会った言葉たち
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