22年上半期映画 ベスト編
1年一回だと選び切れないので、半年1度書いていきます。週1.5本のペースで観た中からチョイス。
ベスト10
マークスマン
「舐めてた相手が殺人マシーン」ジャンルに見えて、何とも渋い現代西部劇だった。『ベイビーブローカー』と違って追う/追われるの緊迫感、クライムもののディティールが大変上手い。
極悪人に思えたボスキャラが、少年のダークサイドだと明かされる終盤によって、得も言われぬ余韻が残る。
ライダーズオブジャスティス
これも「舐めてた~」系ジャンルで始まって、疑似家族ものになり、最後は「人生の理不尽を受け入れる」という感動で締めくくられる。マッツは良い映画選ぶね~(ファンタビからは目を逸らしながら)。
ベルファスト
ディティールが瑞々しい。リアリティがあるからこそ、人々の生活と平和が愛おしくなる。変に教条的になるより、ずっと倫理的。
ナイトメア・アリー
オリジナルより禍々しく、妖しい。冒頭のサーカステントを畳む下りからもう胸掴まれる。
英雄の証明
脚本面では今年暫定ベスト。展開の予想が付かず、しかしきっちり論理的に組み立てられている。
死刑に至る病
後半はちょっとなー、でも前半が完璧。
ピザ:死霊館へのデリバリー
ラストがン゛ギモッチ良い!!ネタバレパートに流れる音楽もゴキゲンで中毒性がある。
ベスト3
コーダ 愛のうた
情感の豊かさが素晴らしい。母親、V先生などの「ちょっとヤな人」達も、きちんと人物背景が匂わされているからドラマが進むにつれ味わい深くなる。
トップガン:マーヴェリック
骨太のエンタメで、ジャンル映画として観たいものを見せ、これといった粗がない。これ理想的な映画じゃないですか?
フレンチ・ディスパッチ・ザ・カンザス(ry
ウェスアンダーソンの世界が生きて動いているだけで、堪らなく愛おしくなる。この出だしでもうダメ。
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