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「成熟とは面を増やすこと」

先日、内田樹の本を3冊ほど読んだ。哲学的に深く物事を考えておられて、しかも合気道をされており頭でっかちな理屈っぽい著者の本とは違って、身体で感じた実感を伴った思考をされているのでとても尊敬している。

前置きはこの辺にして読んで何を思ったかというと、人間として成長していくということはサイコロでいうと6面の四角から8面、12面、20面と少しずつ面を増やしていき角のない球体を目指していくことに似ている。
今の教育は自分らしくとか、自分探しとか言われて複雑に広がっていく感じではなく、逆に固定化・単純化していくことがあたかも良しとされる風潮である。これは管理する側の政治家や社長やらリーダーによる願望であって、配下のものを従順な奴隷のように使いたいという欲求が見え隠れする。しかしそれは今、現時点では管理者にとっては好都合でも世代が変わったり、有事の際には臨機応変に対応できない役立たずしか残っていないという、国にとってはよろしくない事だと思う。
本当に未来のこと国のこと子ども達のことを願うのであれば下手に型枠にはめようとせず、思考や行動が少しずつ変わっていく子ども・部下の成長を温かく長い目で見ていくことが大事だと思う。いつまでも同じこと言って同じことやってる人間は自分を貫いてるんじゃなく、何も変わらず(学ばず)ただ歳をとっているだけなんだと思う。
久しぶりに会う友達には「いつまでも変わらないなー」とか言われないよう気をつけよっと。


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