【初心者向け】エギングが上手くなりたいなら潮を理解しよう
今日は潮について訊きたいと思います。
僕もそうでしたが、初心者には「海」という漠然とした概念しかありません。
ですが、「潮」という概念を知るだけで、釣りが大きく変わるのです。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日は潮について訊きたいんだ。
僕もそうだったけど、最初は潮や風に対して何も考えていなかったんだよ。
でも、やっていくうちに、潮や風の影響が釣りにとってすごく大きい事が分かった。
だから、その話をして欲しいんだ。
親父:
うん、了解。
まず、プールのような場所で釣るなら、俺たちは何も考えなくていい。
いつもと同じように釣るだけでいい。
でも、海には潮というものがある。
つまり、海の流れのようなものだね。
右から流れていたかと思うと今度は左から流れる事もあるし、そうかと思うと、まったく流れがなくなってしまう事もある。
また、海の中の一部分だけ、すごく速く流れる事もある。
これらすべてが【潮】なんだね。
クロ:
うん。
親父:
でも、この潮がいつどれくらいの速さで流れるかは、正確には分からない。
漁師だって分からないと言っているくらい。
だから、俺たちは海へ行き、釣ってみて初めて、その日の潮がどれくらい速いかに気付く事になるんだね。
しかも厄介なのは、この潮の速さが、同じ日であっても時間帯によって変わってしまう事なんだね。
クロ:
うん。
親父:
さて、この潮なんだけど、釣りにはとても大きな影響を与えるんだ。
それは何かと言うと、「潮がエギの沈降スピードと沈降角度を変えてしまう」という事なんだ。
クロ:
エギの沈降スピードと沈降角度はアオリイカを釣る為の生命線だよね?
親父:
その通り。
その生命線のカギを握っているのが「潮」なんだよ。
つまり、潮をコントロールする事出来てこそ、まともな釣りが出来るって事。
クロ:
なるほど。
親父:
① 潮が動いていない → エギは普通に沈む
② 潮がまぁまぁ速い → エギはゆっくり沈む
③ 潮が速い → エギは沈まない
こんな感じ。
クロ:
なるほどね。
でも、潮が速いかどうかは、どうやって見極めるの?
親父:
うん、いくつか方法はあるよ。
まず、エギを近くに沈めてみて、目で沈み方を確認する。
30度~45度くらいでエギが沈んでいるなら許容範囲。
クロ:
他には?
親父:
例えば、水深が3mの海だと仮定するね。
エギが1m沈むのに3秒かかるとすると、エギが着水してから海の底まで到達するのに、およそ9秒かかる。
でも、9秒経っても海の底まで到達しないようなら、潮の影響を受けているって事。
つまり、沈降スピードも沈降角度も、平時とは違うって事だね。
クロ:
なるほど。
他には?
親父:
これは少し慣れてこないと分からないかもしれないけど、しゃくった時の抵抗だね。
エギが沈んでいない時は、しゃくってもエギが軽いんだよ。
エギは深く沈めば沈むほど、水深の抵抗を受けて重くなるからね、軽いって事はエギが沈んでいないって事なんだよ。
クロ:
なるほどね。
確かに少し慣れてこないと分からないかもしれないね。
親父:
そうだね。
ただ、潮を見極める方法は一つではないから、自分が判断しやすい方法を選択すればいいよ。
クロ:
ちなみに、潮が速くてエギが沈まない場合はどう対処したらいいの?
親父:
それは、シンカーだね。
シンカーについては以前にも書いているから、それを見てもらえばいいかな。
クロ:
了解。
でも、潮は一日の中でも変化するんだから、それに合わせてその都度シンカー調整するのは面倒くさいよね?
親父:
確かに面倒くさいね。
それについては俺もそう思う。
でも、一番釣れる釣り方をしようとすれば、どうしても潮を無視する事は出来ないんだね。
つまり、こまめなシンカー調整は必須なんだよ。
クロ:
じゃあ、潮が速い場合、どうやってシンカー調整したらいいの?
親父:
うん。
さっきも言った通り、まずはエギを沈めてみないとどれくらいシンカーを巻けばいいのか分からない。
だから、まずはノーマルのエギを目の前に沈めてみる。
クロ:
なるほど。
親父:
で、そのエギを観察してみて、沈降角度が浅かったり、沈むのが遅い場合はシンカーを巻くんだね。
で、もう一度沈めてみる。
それで、思うような角度とスピードで沈めばOK。
クロ:
なるほど。
うん、分かった。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
潮がなければ何も考えず釣りが出来るのですが、潮があるせいで、エギの沈降スピードも沈降角度も変わってしまいます。
イカを釣るには最適な沈降スピードと沈降角度がある訳ですから、シンカーを使い、もっとも適切な沈降スピードと沈降角度を再現してやらなければいけないのですね。
当たり前と言えば当たり前なのですが、あまりシンカーを使っているのをみかけませんので、周囲に差をつけるチャンスかもしれませんね。
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